エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.167
2012.08.28 更新
文:GDM編集部 Tawashi/池西 樹/絵踏 一
設置も無事終了したところで、いよいよ4画面同時出力のテストを実行する。今回は用意したディスプレイの関係で、HDMIとDisplayPortはそれぞれ変換コネクタを使用。DisplayPort変換は高価なActiveタイプではなく、形状を変更するだけのPassiveタイプで問題はないため、そのまま使用している。また、4画面出力はシンプルに拡張表示を行い動作確認することにした。 結果はご覧の通り。実際に画面が映し出されるまでは、こちらも少々身構えていたところがあったが、拍子抜けするほどあっさりと4画面出力に成功。まさにケーブルを接続するだけという簡単なものだった。
カードに用意された出力インターフェイス(DualLink DVI-I×1、HDMI×1、DisplayPort×1、D-Sub×1)全てにケーブルを接続。形状変更だけのPassiveタイプで問題ないため、多画面出力にチャレンジする際のハードルはかなり低く、初めての人でも簡単にできるだろう |
OSの起動後、コントロールパネルからディスプレイ拡張を選択して、実際の配置に合わせて表示を変更すれば設定は終了する |
ご覧の通り4画面出力に成功。ちなみにすべてのディスプレイに同じ表示を行うミラー設定も可能だ |
「3D Vision Surround」を使った3画面+1画面出力構成の様子。なかなか壮観な眺めだが、機材さえ揃えば「WinFast GT640 2GB」を使って簡単に実現 |
さて拡張表示による4画面出力に成功したところで、NVIDIAのマルチディスプレイ3D表示技術「3D Vision Surround」表示にも挑戦してみることにしよう。この機能では、3つのディスプレイを1つとして扱うことができるため、拡張表示では味わえない迫力のある映像を楽しむことができる。さらに、液晶ディスプレイの設置スペースや投資可能な予算の都合上、現実的な選択肢としてこちらが気になるというユーザーも多いはずだ。 こちらも終わってみれば非常に簡単な作業で「3D Vision Surround」表示をすることに成功。ケーブルさえしっかりと接続しておけば、あとは「NVIDIAコントロールパネル」を使って誰でも簡単に設定できる。
Surround表示を有効にするには「NVIDIAコントロールパネル」>「Surround、PhysXの設定」から「Surroundを使用してディスプレイをスパンする」にチェックをいれ、「設定」ボタンをクリック |
ウィザードが起動し、まずはSurround出力に使用するディスプレイ3つを選択する |
次に実際のディスプレイ配置に合わせて表示順を変更。場所の移動はドラッグ&ドロップで行える(画像左)/続いてディスプレイを跨いだ映像が違和感なく表示されるように、ベゼル補正を実行。あとはウィザード通りに進めれば簡単に設定は終了する(画像右) |
ベゼル補正では、ディスプレイに表示した道路が一直線に表示されるよう目視で確認しながら調整を行う |
Surround設定が終了したら、複数ディスプレイの設定からSurround表示で使用しないディスプレイを有効にする |
Surround表示+1画面表示の設定が終了し、Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0を実行してみたところ。ゲーム用途のグラフィックスカードではないとはいえ、やはり3画面に表示される大迫力の映像は圧巻の一言。ゲーム中は上の画面をサブディスプレイに使い攻略情報などを表示しておくといった使い方が可能だろう |