エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.170
2012.09.01 更新
文:GDM編集部 池西 樹
MSIは「Z77 MPower」に合わせて、オーバークロック耐性を保証する新たな品質指針として「OC Certified」を導入した。
「OC Certified」では、“4.6GHz動作のCPUに水冷クーラーを搭載し、エアフローがない状態で室温30度、「Prime95」の24時間連続稼働”テストをクリアする必要があり、以下の要件を満たしている事をMSIが保証するというもの。
・非常に高いオーバークロックパフォーマンス ・液冷や液体窒素を使った極冷にも配慮した基板設計と電源周りの耐熱性 ・強化された電源回路 |
ちなみにMSIでは独自の品質基準「ミリタリークラスIII」をすでに展開しているが、「OC Certified」は「ミリタリークラスIII」に準拠した上で、さらにオーバークロック耐性を訴求するモデルに対する指針となる。
「Z77 MPower」は、オーバークロッカーに人気の高いハイエンドグラフィックスカード「Lightning」シリーズのノウハウを詰め込んだ、オーバークロック向けマザーボード。MSIが開催する世界的なオーバークロック大会「MSI Master Overclocking Arena(MOA)」出場者の意見も取り込み、「GO2BIOS Button」「Multi BIOS Switch」「Debug Led Panel」「V-Check Points」などオーバークロックに好都合な機能を多数備えているのが特徴だ。
また電源コントローラには、滑らかな過渡特性と優れたコントロール性を両立した「ハイブリッド・デジタル・パワー」が採用され、電源フェーズも16フェーズと豊富に装備。さらにCPU周りには「Hi-c CAP」や「DrMOS II」といった高品質コンポーネントを搭載することで、高負荷時の安定動作と高いオーバークロック耐性を実現している。
オーバークロック機能に厳選したことで基板上はすっきりとした構成。大柄になりがちなハイエンドマザーボードと違い、「Z77 MPower」はATXフォームファクタに対応し、一般的なミドルタワーPCケースにも搭載できる |
パッケージ背面には最大のポイントでもある「OC Certified」が大きくアピール |
付属品一式。SLIブリッジ、バックパネル、M-Connector、ドライバCD、Wi-Fiアンテナ、V-Check Points用コネクタなどが同梱されている |