エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.171
2012.09.07 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
それではここからはベンチマークソフトを使用して「N660GTX-Ti Twin Frozr IV PE OC」のパフォーマンスチェックに移るとしよう。
今回はリファレンスモデルとの違いを把握するため、MSIのオーバークロックユーティリティ「Afterburner 2.2.3」を使用したクロック調整によりリファレンススペックを再現。同時に計測することにした。ただしブーストクロックは994MHz(リファレンス:980MHz)までしか低下しなかったため、こちらはあくまで参考値としてとらえていただければ幸いだ。なお、テストに使用した環境は以下の表を参考のこと。
コアベースクロックをリファレンスに調整するも、ブーストクロックはやや高めの994MHzに。高負荷時は1,059.2MHzまで上昇していた |
どちらのセッティングでもアイドル時はコアクロック324MHz、メモリクロック162MHzと省電力機能が働く。出荷時の設定では高負荷時にブーストクロックが1,162.7MHzまで上昇しているのが確認できた |
まずはDirectX 11世代の定番ベンチマークソフト「3DMark11 Version 1.0.3」を使用したパフォーマンスチェックから。アッパーミドルクラスのグラフィックスカードということで、計測環境は「Performance」と「Extreme」2つのプリセット設定をチョイスした。
「Performance」では総合スコア6%、Graphics Scoreで8%と目に見えてスコアが上昇、メーカーチューンの効果がスコアの違いとして表れている。「Extreme」プリセットでもその傾向は変わらず、総合スコア、Graphics Scoreともに6%以上のスコア向上を達成。そもそも今回用意した定格調整モデルはリファレンススペックを凌駕しているため、本来の差はさらに大きなものになるはずだ。
次にDirectX 10世代のパフォーマンスをチェックすべく、「3DMark Vantage1.1.0」によるベンチマークテストを行う。上記と同様に「Performance」と「Extreme」のプリセット設定を使用して計測している。
こちらは「Performance」の総合スコアこそ3%前後と伸び悩んだものの、「Extreme」設定時含め5%前後のスコア上昇を見せている。「3DMark 11 Version1.0.3」計測時よりも多少おとなし目とはいえ、DirectX 10環境でもクロック上昇による効果は確かだ。「N660GTX-Ti Twin Frozr IV PE OC」はオーバークロック耐性の高さを謳う製品だけに、“ここから”の伸びに期待してもいいかもしれない。