エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.171
2012.09.07 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
続いては、テッセレーションを駆使したDirectX 11対応ベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」を使用する。品質設定は「Tesselletion」を“Extreme”、「Shaders」を“High”、「Anisotropy」を“16×”、「Anti-ailiasing」を“8×”にセット、ハイエンド並の負荷をかけつつ1,280×720と1,920×1,080の2パターンの解像度設定で計測を行った。
解像度設定によって定格と比較したスコア変動の傾向にほとんど違いはなく、Max FPSで7%前後、Average FPSで5%前後、Min FPSで9%前後の差がついている。ハイエンドクラス並の高負荷ながら、Average FPSで60FPS以上、Min FPSにおいても快適ラインの30FPS前後を維持するあたりはさすが。高画質設定や突発的に重くなるようなシーンでも、「N660GTX-Ti Twin Frozr IV PE OC」なら安定したゲームプレイを楽しめるだろう。
ここからはゲームベンチを使用し、実際のゲーム上におけるパフォーマンスを確認してみよう。まずはDirectX 11世代のゲームベンチ「LostPlanet2ベンチマーク」を使用。解像度設定はこれまで同様に1,280×720と1,920×1,080の2パターン、その他品質設定は「アンチエイリアス」を“CSAA32X”、それ以外をすべて“HIGH”にセットしてテストを行った。
1,280×720ドットでは7%以上、1,920×1,080ドットでは5%と、定格クロックに比べこれまでと同様のスコア上昇が確認できた。低解像度設定は言うまでもなく、フルHDの高解像度でも快適さの指標となる30FPSを大きく上回る好スコアをマーク。あらゆるシーンにおいてストレスフリーなプレイを約束してくれるだろう。
次はMMORPG「ファンタシースターオンライン2」のベンチマークソフトを使用したテスト計測だ。品質設定はプリセットの「簡易描画設定」を最大の“5”にセット。使用する解像度設定は1,280×720と1,920×1,080の2パターンだ。
1,280×720ドットでは5%ほどのスコア上昇なものの、1,920×1,080ドットにおいては15%と大幅なパフォーマンスアップを達成。軽めのベンチマークなせいか低解像度では多少CPUがボトルネックになっているようだが、GPU負荷の大きい高解像度設定でよりはっきりとクロックアップの効果が表れているようだ。
最後はDirectX 9.0c世代の定番タイトル「MHFベンチマークソフト『大討伐』」。特に品質設定は存在しないため、解像度設定を1,280×720と1,920×1,080の2パターンにセットして計測を行った。
オーバクロックがスコアを押し上げてくれる傾向はこちらも変わらず。ハイエンド顔負けのパフォーマンスとあって、このクラスのゲームではもはや出るべき不満もない。とはいえ、DirectX 9.0c世代の古い環境でもクロックアップの効果が確認できるのは頼もしいといえる。