MarvellとSandForce(LSI)の2強独占状態が続くSATA3.0(6Gbps)SSDに、新型コントローラを搭載する期待の新製品
CORSAIR「Neutron GTX」「Neutron」シリーズが登場した。いずれもコントローラに、
Link_A _Media Devices(本社:アメリカ カリフォルニア州)の
「LM87800」を搭載し、圧縮・非圧縮データに関わらず高速転送を謳うハイエンドモデルの位置付けだ。
今年6月に開催された
COMPUTEX TAIPEI 2012のブースデモでは、いずれも優れたパフォーマンスを見せており、SSDの新勢力として期待がかかる。そこで今回はCORSAIR Memory(本社:アメリカ カリフォルニア州)の国内正規代理店である株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)より「Neutron GTX」の240GBモデル
「CSSD-N240GBGTX-BK」と「Neutron」の240GBモデル
「CSSD-N240GB3-BK」を各2台ずつ借り受け、単体での実力を検証すると共に、RAID 0による爆速パフォーマンスについてもチェックしていきたい。
エンタープライズ向けノウハウを詰め込んだ新型コントローラ「LM87800」
Link_A_Media Devices製SATA3.0(6Gbps)対応コントローラ「LM87800」
アメリカ カリフォルニア州に本社を置く
Link_A_Media Devices(以下LAMD)はエンタープライズ向けストレージコントローラを得意とするSoC(System-on-a-chip)メーカー。そのノウハウを活かしコンシューマー向けにカスタマイズしたのが新型SATA3.0(6Gbps)コントローラ
「LM87800」というわけだ。「Wear leveling」や「Garbage Collection」などの一般的な機能に加えて、格納データのエラーを補正する
「BCH ECCメモリエラー補正」、最適な読み取り回数を決定しアクセス回数を最小限に抑える
「A-DSPアルゴリズム」、NANDマネジメント技術
「E-boost technology」といった独自機能を搭載。これによりNANDフラッシュの耐久性が向上され、同時に長期使用時のダーティドライブでも速度低下を抑え、最適なパフォーマンスを維持することができる。
搭載NANDフラッシュ違いによる
「Neutron GTX」「Neutron」
CORSAIRが展開する「LM87800」搭載SSDは、「Neutron GTX」と「Neutron」の2シリーズをラインナップする。最大の違いはNANDフラッシュで、「Neutron GTX」は東芝製24nm Toggle MLC、「Neutron」はMicron製MLCが採用される。また機能面では「BCH ECCメモリエラー補正」、「E-boost technology」は両モデルに搭載されるが、「A-DSPアルゴリズム」については上位モデル「Neutron GTX」に限定されている。なお、いずれもMTBFは200万時間、製品保証5年間とされている。
またスペックは「CSSD-N240GBGTX-BK」がシーケンシャル読込555MB/sec、書込511MB/sec、ランダム読込90,000 IOPS、書込85,000 IOPS。「CSSD-N240GB3-BK」がシーケンシャル読込555MB/sec、書込370MB/sec、ランダム読込90,000 IOPS、書込85,000 IOPSで、シーケンシャル書込以外はまったく同等。特にランダムアクセスはいずれも非常に高速で、OSやアプリケーションの起動でその力を存分に発揮してくれるだろう。
「Neutron GTX」シリーズ240GBモデル「CSSD-N240GBGTX-BK」のCrystalDiskInfo 5.0.2の結果。温度や総書き込み量といった情報もしっかりと取得できている
「Neutron」シリーズ240GBモデル「CSSD-N240GB3-BK」のCrystalDiskInfo 5.0.2の結果。ファームウェアバージョンは「CSSD-N240GBGTX-BK」と同じ“M206”