エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.172
2012.09.11 更新
文:GDM編集部 池西 樹
ここからはベンチマークテストを使い、気になるパフォーマンスをチェックしていこう。ベンチマークソフトはいつも通り「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」、「CrystalDiskMark 3.0.1c」、「HD Tune Pro 4.60」、「ATTO Disk Benchmark 2.47」の4種類。テストはドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用のHDDを別途用意し、SSDにはデータを書き込んでいない。また余計な負荷が掛からないよう、ネットワークケーブルは接続しない状態で計測を行なっている。なおテスト環境は以下の通り。
早速上位モデル「Neutron GTX」シリーズ「CSSD-N240GBGTX-BK」の性能を確認していくことにしよう。公称スペックはシーケンシャル読込555MB/sec、書込511MB/sec。ランダム読込90,000 IOPS、書込85,000 IOPSとされているが、額面通りのパフォーマンスを発揮することができるのだろうか。
まずは「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」のCompression Benchmarkを使って、データ圧縮率によるパフォーマンスの違いをチェックしていこう。
全域において読込510MB/sec前後、書込470MB/sec前後を計測し、データの圧縮率は関係ない。また読込はブレもなく一直線の綺麗なグラフを描いており、転送が安定していることを伺わせる。
続いて「CrystalDiskMark 3.0.1c」のスコアを確認していこう。なお「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」の結果から圧縮率の影響がないことが確認できたため、計測はランダムデータのみで行った。
シーケンシャルアクセスを確認すると、読込は最高443MB/secで公称値555MB/secと比べるとやや物足りない結果。「CrystalDiskMark 3.0.1c」はスコアが出にくいベンチマークだが、もう少し頑張って欲しかったというのが正直な感想だ。一方、書込は最高475MB/secで公称値には届かないが、SandForceコントローラの圧縮データ並の好スコアを計測した。
またランダムアクセスは、4Kが読込約30MB/sec、書込約83MB/sec。4K QD32は、読込約360MB/sec、書込約340MB/secとこちらも優秀。ちなみにIOPSに換算すると読込約88,000 IOPS、書込約83,000 IOPSでほぼ公称値に準じたパフォーマンスを発揮している。