エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.173
2012.09.13 更新
文:GDM編集部 絵踏 一/松枝 清顕
ここからは実際のゲームベンチを使用したパフォーマンスチェックを試すことに。まずはDirectX 11世代のゲームベンチ「LostPlanet2ベンチマーク」から。品質設定は「アンチエイリアス」を“CSAA32X”、それ以外をすべて“HIGH”にセットし、1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンの解像度設定でスコア計測を行った。
こちらは明らかにCPUがボトルネックになり、スコアの伸びが小幅にとどまっている。ただしOCバージョンとリファレンス比の場合、低解像度設定では4.5%ほどの差なものの、より負荷の大きい高解像度設定時にはその差が11%あまりに拡大。クロック上昇が高負荷時のパフォーマンスアップに影響する点は変わりないといえる。それは出荷時クロックとの比較で、高解像度時には低解像度時の2倍以上となる6%以上のスコアアップを達成しているところからも読み取れそうだ。
次はやはりDirectX 11世代のFPSゲームから、「Aliens vs Predator DirectX 11 Benchmark」をチョイス。品質設定は「Texture Quality」を“3”、「DX11 MSAA Samples」を“4”にセット、最も重い負荷がかかるように設定し、1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンの解像度を選択して計測を行った。
どちらの解像度設定時でもリファレンス比で12%前後のスコア差を達成し、オーバークロックの効果は結果に表れている。出荷時クロックとの比較でも6%の差がついているため、ゲームのパフォーマンスに多少の不満が出た場合でもオーバークロックによるブレイクスルーに期待がもてる。さらに1,920×1,080ドットの高解像度設定時にも60FPS以上を難なく達成しているため、フルHD解像度における環境なら最新ゲームでも快適にプレイできるのは間違いない。
最後はDirectX 9.0c世代のタイトルから、「MHFベンチマークソフト『大討伐』」を使用したテストを行った。特に品質設定は用意されていないため、解像度のみを1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンで計測している。
軽めのベンチマークということもあってか、どちらの解像度設定でも同様のスコア差が計測できた。OCバージョンとリファレンス比では14%前後、出荷時クロック比で5%前後のスコアアップを達成している。最新の環境以外でもクロック上昇は効果をあげていることが確認できた。