エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.174
2012.09.15 更新
文:GDM編集部 池西 樹
画像でのチェックが終わったところで、ここからは実際に「GA-Z77X-UP5H TH」を使い、「IR3550 PowIRstage」の温度をチェックしていくことにしよう。検証用のCPUはIntel Core i7-3770Kで、CPUクーラーは【トップフロータイプ】のIntel純正CPUクーラー、【サイドフロータイプ】のサイズ「峰2」(型番:SCMN-2000)、【水冷ユニット】CORSAIR「CWCH60」の3種類を用意。ケースはAntec「Three Hundred Two AB」を使用し、リアファンのみ回転させている。なおテストレギュレーションは以下の通り。
レギュレーション |
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【テストレギュレーション】 ・室内温度30.1℃ ・30分の高負荷状態で「IR3550 PowIRstage」の最高温度をサイズ「KAMA-Thermo」で測定 ・同様にマザーボードのセンサーを使って、MCHとSystemの最高温度を取得 ・Intel純正CPUクーラー、および「峰2」ではリアファンのみ回転 ・水冷ユニットCORSAIR「CWCH60」のラジエータはリアファンを取り外して搭載 ・動作クロックは定格とリファレンスでの完走が可能な4.2GHz動作の2種類
【ストレスツール】
OCCT 4.3.1(CPU Test) |
まずはじめに、周辺コンポーネントの冷却も可能なトップフロータイプの代表として、Intel純正CPUクーラーを使用した場合の温度を確認していこう。
定格クロックでは、室温が30.1℃とかなり高いにも関わらず「IR3550 PowIRstage」の温度はアイドル時で36.1℃、高負荷時で40.2℃とほとんど上昇していない。実際テスト中にケースを開けてヒートシンクを触ってもほとんど熱くなっておらず、定格運用での冷却性能に不安はない。
オーバークロック時の温度は、アイドル時は「IR3550 PowIRstage」、MCH、Systemともほとんど変化なし。高負荷時でも定格から1℃しか上昇しておらず、マザーボードの冷却についてはIntel純正CPUクーラーでも十分効果がある。
なお余談になるが、CPUの温度は定格で最高84℃、オーバークロック時は最高95℃まで上昇し、かなり不安が残る結果となった。