エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.175
2012.09.21 更新
文:テクニカルライター 藤田 忠
「GV-N670WF2-2GD」の最大の魅力となる「WINDFORCE 2X」は、2基の100mm径薄型ファンと3つのブロックに分かれた独自設計のアルミフィン採用ヒートシンクの組み合わせで、上位モデルが採用している3連ファンVGAクーラーの「WINDFORCE 3X」と同じ、ファンの乱気流の発生を抑え、放熱効果を高める「Triangle Coolテクノロジー」が採用されている。また、ファンには静音性の高いPWMファンを装備。高負荷状態での長時間運用時も優れた冷却性能と静音性を発揮する。
キモとなるヒートシンク部は3ブロック構造になっており、GPUコア、メモリ、VRMの各部の熱を効率良く受熱。φ8mmの銅製ヒートパイプで熱をヒートシンク全体に拡散させて冷却する仕組みになっている。また、発熱の多いGPUコアとVRMとの接触面には、熱吸収率の高い銅板を採用するなど、妥協なきこだわりの設計になっている。
次は、すっかりエルミタお馴染みになっている基板チェックを行っていこう。「GV-N670WF2-2GD」は、GIGABYTE製マザーボードで、独自品質基準の「Ultra Durable」のグラフィックスカード向けとなる「Ultra Durable VGA」に準拠。通常の基板より冷却性能に優れ、マザーボードにも採用されている2オンス銅箔層基板を始め、Tire1グレードの高品質メモリや日本製耐久性固体コンデンサ、フェライトコアチョーク、低電圧RDS(on)MOSFETといった高品質なコンポーネントを搭載している。
電源部は出力インターフェース側にまとめて実装されている。MOSFETには、On Semiconductor製「4921N」と「4935N」を搭載 |