エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.176
2012.09.24 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
あまりにも特徴的な外観デザインの「H-Frame」。その流れを踏襲し、ケース内部も他に類の無い個性的なものに仕上げられている。
ここからは両サイドパネルを取り外し、PCケースの善し悪しを決定付ける内部構造に迫っていこう。
まずはPCケースの花形となるドライブベイレイアウトからチェックしてみよう。「H-Frame」はその特異なスタイルから、一般的なミドルタワーPCケースのような“これでもか”と言わんばかりのドライブ搭載スペースは装備されていない。ただしアルミニウム板を“積み重ねただけ”のスタイルを思えば、よく考えられている。
「H-Frame」のドライブベイは、5.25インチオープンベイ×1、3.5インチシャドウベイ×3(2.5インチ排他)、2.5インチシャドウベイ×1だが、その内5.25インチオープンベイ以外全てに「SATA HDD EZスワップモジュール」機構が装備されている。ストレージのマウント方法は全てトレイ式が採用されているが、いずれもSATAホットスワップコネクタが装着され、差し込むだけで接続が完了する。つまりPATA(IDE)インターフェイスのストレージは非対応となるワケだが、予めケーブル類がマザーボードトレイ背面にレイアウトされている事で、ケース内部の取り回しは良好だ。
ちなみにサイドパネルとマザーボードトレイ間は実測値で19mm。これだけのスペースがあれば、モジュールとコネクタのジョイント部分を痛める事はなさそうだ |
3.5インチHDDをマウントするには、両側面各2個のネジで固定されている底板を取り外す必要がある |
3.5インチHDDをマウントしてみる。固定には同梱のHDD用ネジを使用。なおHDD外周を取り巻く“枠”は少々きつめの印象 |
3.5インチHDDケージに2.5インチSSDをマウントしてみたところ。SSD底面4つのネジで固定する |