エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.176
2012.09.24 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
「H-Frame」のスタイルを見て誰もが気になるのは、ケース内部のエアフローレイアウトではないだろうか。11枚のアルミニウムパネルで構成された特異な設計は、ケース内部が密閉される事は無く、両サイドパネル以外はすべて通気孔として見る事もできる。
とは言うものの、空気を強制的に動かさなければ、熱い空気が熱源付近に滞留する可能性がある。そこで「H-Frame」では前後2基の120mm口径ファンを任意で搭載する事ができるように設計されている。
自作PCで言うところの「正圧」「負圧」の概念からは外れた製品だけに従来通りの冷却効果は期待できないが、メーカー曰く「冷却ファン無しでも十分に運用可能」とか。
ブルーアルマイトの冷却ファン用ブラケット。工作精度は申し分ないものの、開口部はかなりタイト。手持ちの120mm口径ファンが悪いのか、マウントさせる作業には少々手間取ってしまった。なお冷却ファンの固定は付属のファン用皿ネジを使用。ブラケット側はネジの頭がフラットに納まるよう、皿もみ処理済み |
「H-Frame」は、その特異なデザインに目を奪われ、全体サイズの把握がし辛い。通常外観でおおよその内部容積は想像できるが、このモデルに至ってはサッパリわからない。そこでPCケースの大きさを推し量るファクターのひとつである、電源ユニット搭載スペースをチェックしてみたい。
オプションとなる電源ユニットは、現在の主流であるボトムレイアウトを採用し、一般的なATX規格であればマウントできるようになっている。また設置面と底板までの距離は実測値で約25mmあり、底面吸気もストレスを感じることはないだろう。