フロントアクセスポート

デザインPCケースだからといって、機能性を極力犠牲にしないのが「H-Frame」だ。アルミニウムパネルで構成される特殊形状でも、フロントアクセスポートは装備されている。
　正面右サイドタテ列にレイアウトされたユニット部には、上から順にHDDアクセスLED、ヘッドフォン出力、マイク入力、USB3.0×2（内部ヘッダ接続タイプ）、リセットボタン、パワースイッチが並ぶ。さらにトップ部にもUSB2.0×1を備え、床置き時でもUSB機器の接続が容易に行えるように配慮されている。

アルミニウム板間に固定されたユニットには、USB3.0をはじめとする各種端子とスイッチ類がレイアウトされている

トップ部右側にもUSBポートを装備。こちらはUSB2.0対応だが、床置き時は最もアクセスが容易で、頻繁に抜き差しするUSBデバイスには重宝するだろう。使い手の目線で装備された設計者の配慮が垣間見られる

ケーブルマネジメント機構

PCケースのセールスポイントとして昨今重要視されているのがケーブルマネジメント機構。マザーボードトレイを境に、PCケース内部とトレイ背面間にケーブルをアクセスさせる“ケーブルホール”がその代表格だ。「H-Frame」には電源ユニット横をはじめ、SATAポートやATXメインコネクタ付近にもスルーホールが用意され、いわゆる“裏配線”を容易に行う事ができる。

ケーブルホールに加え、結束用タイラップを固定する穴も備えられている点は高評価。何気ない事だが、自作を知る人でなければ気が付かない部分だ

実際にマザーボードを組み込んだところ。内部スペースが十分とは言えない設計だけに、ケーブルマネジメント機構は効果的に活用したい

付属品をチェックしておく

ここで「H-Frame」の付属品をチェックしておこう。 特徴的な外観ながら、組み込みに使用するネジ類はごく一般的なものが使われている。これは内部構造がそれほど複雑化されていない製品の特性によるものだ。ただし一般的に同梱されるネジよりも、明らかにグレードの高いネジがチョイスされており、「H-Frame」に対する設計者の思い入れが感じられる。

Motherboard stadoff	Motherboard/PSU screw
ODD/2.5”HDD Screw	3.5”HDD screw
Fan screw×8	PSU pad×2
マニュアルは近頃リリースされるIn Win製品同様、カラー写真をふんだんに使い、とても分かりやすい。1枚の大きな紙を“ぱたぱた”折りたたむスタイルも、従来品を踏襲している