エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.177
2012.09.26 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
Epic Gear「MeduZa」(型番:EGMA1H-OB) 市場想定売価税込6,830円 製品情報(Epic Gear) |
実はコレ、どこかで見たことあるんだよね・・・という人もいるかもしれない。そもそもこの「MeduZa」との出会いは「COMPUTEX TAIPEI 2011」まで遡る。メモリメーカーとして知られるGeILが立ち上げたゲーミングブランド「Epic Gear」の第一弾アイテムとして発表され、その特異な2つ並びのデュアルセンサーは会場でも注目を集めていた。秋葉原で開催された大型自作イベント「AKIBA PC-DIY EXPO」にも持ち込まれ、その姿を実際に目にした国内ユーザーもいることだろう。
しかしその後はイベントにチラホラ顔を見せる以外はほとんど音沙汰なし。我々が首を長くして続報を待つ一方で、いつの間にか海外では販売が始まっていたらしい。2012年9月現在で70ドルほどの実勢価格で流通しているようだ。ことさら日本を避けてきたわけではないだろうが、遅ればせながら日本国内においても販売が開始される運びとなった。そこはかとなくイロモノ感が漂うアイテムではあるものの、その不思議な雰囲気をまとった二つ目マウスが気になっているユーザーも多かったのではないだろうか。
改めて「MeduZa」を裏返してみると、GeILが「Hybrid Dual Sensor Technology」(HDST)と称するレーザーセンサーと光学式センサーの2つのセンサーが横に並んでいる。デュアルセンサー自体は一部のハイエンド製品にも搭載するモデルがあるものの、一般的にメインのレーザーセンサーにプラスして補正用の光学式センサーを搭載しているというものがほとんど。しかし「MeduZa」のユニークな点は、レーザー、光学式、コンボ仕様と、3種類をスイッチで切り替えて、好みや状況に応じた使い分けができるというところにある。解像度は光学式センサー時に400/800/1600/3200dpiの4段階、HDST(コンボ仕様)時最大4800dpi、レーザーセンサー時に最大6000dpiに設定可能。HDST時には、高解像度のレーザーセンサーと、精度に優れる光学式センサー両方の恩恵を受けられるとされる。
ボタン数は計7ボタンで、プロファイル変更ボタンを除く6ボタンを後述の設定ツール「EG_Meduza FlashGUI」を使用してカスタマイズできる。128KBのオンボードメモリを内蔵し、設定内容はマウス本体に保存可能だ。5つまでのプロファイル登録に対応するため、シーンに応じた設定変更も自在。
レポートレートは最大1000Hzで、トラッキング速度(HDST時)は200ips、加速度(HDST時)は30G。接続インターフェイスはUSBで、ケーブル長は2m。ケーブル表面には繊維コーティングが、端子部には信号劣化の少ない金メッキが施される。
「MeduZa」は特異なギミックを搭載していることもあり、そのパッケージデザインもよく目立つ仕上がりになっている。マウスとソフトウェアCDしか入っていない割にはやたら大型なのだが、上辺に配置された“二つ目”と相まって魔物が口を開いているようにも見えなくはない。その妖しいフォルムは売り場の中でも目立つ存在になるだろう。
さらにパッケージを裏返すと、切り取り穴を通して最大の特徴でもある横並びの二つ目センサーを目にすることができる。直接触ることはできないまでも、表裏から本体をよく観察できるということで、購入判断の一助になってくれるはずだ。
なお、余談ながら箱が大型の割には吊り下げ用のヘッダー部分がやや心もとなく、販売側からすると少々手を焼くパッケージになるかもしれない。