エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.177
2012.09.26 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
左側に光学式センサー、右側にレーザーセンサーをコンボ搭載する「Hybrid Dual Sensor Technology」(HDST)こそが「MeduZa」最大の注目ポイントなのは間違いない。デュアルセンサー自体も一部のハイエンド機が搭載するプレミアムな機構だが、さらに切り替えて好きなセンサーを選べるというのは珍しい。
ただし一般的にマウスのセンサーは中央に配置されるのが理想的なため、その点で「MeduZa」は異端といえる。そのレイアウトは2つのセンサーが中心線を挟んで対称に配置されるというもので、切り替えた場合はセンサーの特性以上に配置上の違和感を感じる可能性がある。そもそも切り替えスイッチ自体が底面にある以上頻繁に切り替える機能ではないため、好みにあったセンサーに限定して使うか、あるいはアプリケーションとの相性を確認して使用前に切り替えるといった使い方になるのかもしれない。
なお、スイッチを真ん中にセットするとコンボ仕様の「HDST」モードとして作動するのだが、こちらの詳細は不明。ただし通常デュアルセンサーはメインにレーザーセンサーを使用し、光学式センサーは出力調整などの補正用に使用されることが多い。恐らく「MeduZa」の「HDST」モードも同様の仕組みが採用されていると思われる。
「MeduZa」を真に特徴づけているのはその底面。切り替えスイッチで好みのセンサーを選択できるという、独自の「Hybrid Dual Sensor Technology」(HDST)を搭載する。どのシーンでどのセンサーが有効か、あるいはどれが自分にマッチしているのかを探すのは面白そう |
LEDで浮かび上がるメーカーロゴやdpiのインジケータなど、鮮やかな彩りもゲーミングマウスの必須装備といえる。「MeduZa」もまたその慣例にならい、通電時は赤く光るLEDが雰囲気を盛り上げてくれる。さらにホイール部分は5種類登録できるプロファイルに連動し、5色に点灯。設定がひと目で把握できるという仕掛けになっている。
長さ約2mのケーブルは繊維コーティングが施され、安っぽさはない。多少柔らかめなせいもあり、さほど時間を置かずにクセがとれるという印象だった。USB端子部には信号劣化を低減する金メッキ処理が施される。