エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.178
2012.09.27 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
前置きが長くなったが、早速ここから本体をチェックしていくことにしよう。
「Z9PLUS-DIV-U3」の素材はフロントパネルがプラスチック製、ボディはスチール製で、カラーは内外装共にブラックで仕上げられている。ここまでは従来品「Z9 PLUS」と変わりはないが、「Z9PLUS-DIV-U3」はドスパラコラボレーションモデルとあって、フロントパネル下部にはドスパラの「D」の頭文字を連想させるデザインが施された点が、外観上の特徴となっている。
いわゆるウォーターチューブ用の穴は2つ。ただしひとつはフロントUSB3.0ポート用の背面引き回しケーブルを通す穴として使用する |
次に外装パネルを全て取り外してみよう。「Z9PLUS-DIV-U3」はバリューモデルだが、本体外装の隅々に触れてみると華奢な印象はなく、クラスを超えたしっかりとした作りである事が分かる。さらにミドルレンジPCケース並にフロント、両サイド、トップパネルは着脱可能。クラス以上の豪華装備は“お値段以上”を思わせるポイントと言えるだろう。
プラスチック製のフロントパネル下部には頭文字「D」。ここはフロント吸気ファンの通気孔で、金属製のメッシュフィルタが付けられていた。なおフロントパネルは“引き剥がし”式。例によってパネル下部を持ち、左右均等を念じながらガバッと剥がすワケだ。貸し出し品はなおさら破損しないよう、細心の注意を払いながらの作業になる。もっとよい着脱方法はないものか |
同梱マニュアル2ページ目に唯一日本語表記されているのが、電源スイッチのケーブルに関する注意書き。フロントパネルを外す際、電源ケーブルを誤って引きちぎらないように対策が施されている。つまりデフォルトではコネクタが外れた状態である事から、必ず接続する必要があるというわけだ |
トップパネル着脱には、フロントパネルを外す必要がある。両サイド各3個、リア2個のツメを倒せば比較的簡単に取り外し可能。コツは前面側から順に両サイド均一でリリースすること。背面側のみツメが掛かる方向が違うため、リアから作業するとかなり苦労する事になる |
両サイドパネル固定に使われているハンドスクリュー。プラスドライバーも使用できる溝が彫られていた |