エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.181
2012.10.20 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
まずはDirectX 11世代の定番ベンチマークソフト「3DMark11 Version 1.0.3」で、パフォーマンスをチェック。アッパーミドルクラスのグラフィックスカードなので、計測は「Performance」と「Extreme」の2つのプリセットで行なっている。
3DMark 11 Version1.0.3 Performance |
3DMark 11 Version1.0.3 Extreme |
「Performance」、「Extreme」でその傾向は同じで、総合スコアで5%前後、Graphics Scoreで6%前後のスコア上昇がみられた。メーカーチューンによる高負荷時のブーストクロック80MHz、メモリクロック100MHz差がしっかり現れている。リファレンスクロック調節モデルのブーストクロックは、そもそもリファレンススペックを凌駕しているので、本来の差はもっと大きくなるだろう。
次はDirectX 10世代のパフォーマンスを計測すべく、「3DMark Vantage1.1.0」を実行。計測は「3DMark11 Version 1.0.3」と同様に「Performance」と「Extreme」のプリセットで行なっている。
3DMark Vantage1.1.0 Performance |
3DMark Vantage1.1.0 Extreme |
「Performance」では総合スコアが4%前後、GPU scoreが5%前後のスコア上昇を記録し、「Extreme」プリセット時も同様になっている。まだまだ多いDirectX 10世代のゲームでもクロックアップの効果はアリといえる結果になっている。
続いてはテッセレーションを利用したDirectX 11対応ベンチマークソフトの定番となる「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」を実行してパフォーマンスを比べてみよう。テスト時の描画設定は「Tesselletion」を“Extreme”、「Shaders」を“High”、「Anisotropy」を“16×”、「Anti-ailiasing」を“8×”の最高描画に設定。解像度1,280×720ドットと1,920×1,080ドットで計測を行なった。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0(1280×720)※単位 fps |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0(1920×1080)※単位 fps |
数値に3DMark系ほどの差は出ていないが、チューニングの効果は確実にある結果になっている。さすがにハイエンドクラスでも60fpsがギリギリの1,920×1,080ドットでは、Average fpsが30fps前後までダウンしてしまうが、ここまで高負荷なゲームは希なので問題なしだろう。