エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.181
2012.10.20 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ここからは、実際のゲームや公式ベンチマークソフトを使ってパフォーマンスチェックだ。
まずは、大人気MMORPG「ファンタシースターオンライン2」をチョイス。描画設定はプリセットの「簡易描画設定」を最大の“5”に設定。解像度設定は1,280×720と1,920×1,080で行なっている。
ファンタシースターオンライン2(スコア) |
過去のGTX 660 Tiのレビューでも同じ傾向なのだが、1,280×720ドットでは6%ほどのスコア上昇率が、1,920×1,080ドットでは12%と大幅に上昇している。「ファンタシースターオンライン2」の公式ベンチマークは、GPU性能以外もスコアに影響し易い傾向にあるため、低解像度時はGPU性能以外がボトルネックになっていると思われる。
スコアは、もともと軽めのベンチマークなので、正直オーバースペック気味の数値だが、今後のアップデートや長く遊ぶことを考えれば「GW GTX660TI 2GBD5 PHANTOM」はアリといえる。
こちらも軽量級だが、根強い人気を誇るDirectX 9.0c世代の定番ゲーム「MHF」の公式ベンチマーク「大討伐」を実行だ。描画設定の変更はできないため、解像度のみ1,280×720と1,920×1,080に変更して計測を行なった。
MHFベンチマークソフト「大討伐」 |
オーバクロックによるスコアアップが見てとれる傾向は今まで同じ。最新GPUは、前世代DirectXゲームでのパフォーマンスが落ちる傾向にあるが、さすがハイエンドクラスの性能を備えるGTX 660 Tiは、DirectX 9.0c世代のゲームでも十分な性能を発揮。ゲームを選ばずに快適なゲームプレイ環境を構築できるグラフィックスカードになっている。
最後はアップデートにより、当初よりも負荷が低くなっているものの、まだまだ重量級な「Battlefield 3」を使って比較だ。描画設定はプリセットの“最高”に設定。解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットで計測を行った。fpsはミッション「COMRADES」の冒頭にながれる街中を車で走るシーンで、「Fraps」のベンチマークを実行して60秒間のfpsを計測している。
Battlefield 3 COMRADES(1280×720) ※単位 fps |
Battlefield 3 COMRADES(1920×1080) ※単位 fps |
リファレンス調節モデルとのfps差はわずかだが、「GW GTX660TI 2GBD5 PHANTOM」は最高描画設定でも、Average fpsが「Battlefield 3」のオンラインプレイ時のボーダーfpsとなる60fpsを余裕で超える67.3fpsを出している。今回の計測に使った調節モデルのブーストクロックは、本来のブーストクロックより上昇していることを踏まえると、オーバークロックの効果はしっかり出ているといえる結果だ。