エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.188
2012.11.05 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に「GA-F2A85X-UP4」と「A10-5800K」を使って簡単に実動テストを行なってみることにした。「GA-F2A85X-UP4」では、Dual Graphics機能に加えてVirtu Universal MVPにも対応するため、内蔵GPUと外部ディスプレイカードを組み合わせて3Dグラフィックス性能をよりパワーアップさせることができる。
EasyTune 6の結果。まだQuick Boost機能には対応しておらず、オーバークロックプリセットは用意されていなかった。しかしCPU倍率やBCLKは自由に設定可能 |
Virtu MVP UniversalのHyperFormance機能を使えば、外部グラフィックスカードと内蔵GPUを協調動作させて3Dグラフィック性能をさらに向上させることができる |
グラフィックスカードにRadeon HD 7750を搭載した場合のVirtu MVP無効(上)/有効(下)の違い。3DMark 11のPerformanceでは約25%性能が向上した |
正直Intelプラットフォームに比べて、やや見劣りすることが多いAMDプラットフォーム向けマザーボードだが、「GA-F2A85X-UP4」では「Ultra Durable 5」に準拠した高品質コンポーネント、豊富なオーバークロック機能、詳細な設定が揃う3D BIOS、4系統のディスプレイ出力など、Intelプラットフォームの上位モデルと比較しても遜色ないレベルに仕上がっている。
特に「Ultra Durable 5」準拠については、オーバークロック耐性の向上だけでなく、発熱や消費電力の削減にも大いに効果があることから、ミドルレンジを担う「Trinity」シリーズとの相性は非常に良い。実勢価格も実売15,000円前後と「Ultra Durable 5」製品の中では最も安価なことから、高品質かつコストパフォーマンスに優れるマザーボードとして万人にオススメできる製品だ。