エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.190
2012.11.14 更新
文:GDM編集部 池西 樹
【Benchmark Read】 |
【Benchmark Write】 |
【FileBenchmark】 |
【Random Access Read】 |
【Random Access Write】 |
Benchmark Read/Writeはいずれも400MB/sec前後でほぼ安定しており優秀な結果。特にこれまで「SF-2281」採用SSDでは不安定な挙動を示していたWriteのスコアが安定している点に注目したい。OCZではハードウェアだけでなくソフトウェアのチューニングにも力をいれているが、その効果がしっかりと表れている。
またRandom Accessは、Readが最大21,000 IOPS、Writeが最大25,000 IOPSと「CrystalDiskMark 3.0.2a」同様高いスコアを計測しており、特にランダムアクセスを重視したいユーザーにオススメしたい。
最後に「ATTO Disk Benchmark 2.47」を使って、「VTX3LP-25SAT3-120G」の最高性能を確認しておこう。
ATTO Disk BenchMark 2.47 |
読込は最大559MB/sec、書込は最大526MB/secといずれも公称値を上回るスコアを計測。グラフ形状をみても階段上に綺麗にスコアが増加しており、データサイズによる得手不得手もなく安定したパフォーマンスを発揮している。このことからもかなりファームウェアのチューニングが進んでいるといっていいだろう。
最近ではMarvellやSamsung製コントローラに押され気味のSandForce「SF-2281」だが、「Vertex 3 Low Profile」の検証結果ををみる限りまだまだ健在だ。シーケンシャル書込こそやや圧縮率の影響が大きいが、それ以外は最新SSDとも十分渡り合える高いパフォーマンスを発揮する。特に4Kランダムアクセスは優秀で、Ultrabookの起動ドライブだけでなく、IDEモードが主流でNCQが利用できないWindows XPシステムにもマッチするだろう。
また「Vertex 3 Low Profile」では、OCZによるファームウェアのチューニングも進み安定性も大幅に向上。旧システムから最新システムまで幅広くカバーできるアップグレードパスとして万人にオススメできるSSDに仕上がっている。