エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.192
2012.11.23 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
まずはDirectX 11世代の定番ベンチマークソフト「3DMark11 Version 1.0.3」を使用した恒例のテストから。プリセット設定は「Performance」と「Extreme」の2パターンを選択して計測している。
3DMark11 Version1.0.3 Performance |
3DMark11 Version1.0.3 Extreme |
OCバージョンと他のモデルを比較した場合、総合スコアでは「Performance」でリファレンス比10%、出荷時クロック比5%ほどのところ、「Extreme」ではそれぞれ15%、8%と差が広がっている。高負荷になるほどVisheraの8コアの優位性が発揮されているようだ。
一方でGraphics Scoreは「Performance」「Extreme」双方で傾向は同じ。リファレンス比で16%前後、出荷時クロック比で8%前後と安定してスコアに差が現れている。カスタムの効果はもちろん、出荷時クロックとリファレンスクロックの間でも8%ほどと、メーカーチューンの恩恵も十分確認できる。
次は「3DMark Vantage1.1.0」を使用し、DirectX 10世代のパフォーマンスをチェックする。計測には「3DMark11 Version 1.0.3」と同様、「Performance」と「Extreme」2つのプリセット設定を使用した。
3DMark Vantage Version1.1.0 Performance |
3DMark Vantage Version1.1.0 Extreme |
こちらもより高負荷になる「Extreme」時にスコア差が拡大する傾向が見られたものの、「3DMark 11 Version1.0.3」に比べればやや小幅な変化にとどまった。とはいえ「Extreme」時にはOCバージョンとリファレンスとの差は約8%、出荷時クロックとリファレンス比でも5%とまずまずの効果を発揮。DirectX 10世代のゲームでもクロックアップの効果は十分確認できる。
続いてテッセレーションを多用するDirectX 11対応ベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」による計測で、最新3Dゲームにおける挙動をチェックする。ハイエンドモデルということもあり、品質設定は「Tessellation」を“Extreme”、「Shaders」を“High”、「Anisotropy」を“16×”、「Anti-aliasing」を“8×”にセット。解像度は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットの2パターンでテストを行った。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0(1280×720) |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0(1920×1080) |
より負荷が大きくなる高解像度設定時に差が拡大する傾向は変わらず。ただしクロックが高くなるほどAverage FPSやMin FPSの落ち込みが少なく、突発的な負荷がかかってもよく踏みとどまっているという印象だ。特にOCバージョンと出荷時クロックは低解像度設定時にMin FPSでも30fpsを維持しているほか、高解像度計測においていもAverage FPSで50fps以上を達成。リファレンスクロックとの違いを見せつけている。例えパフォーマンスに不満がでた場合でも、クロックアップする余裕があれば快適ラインを維持できるという言い方もできる。