エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.195
2012.12.07 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕 / 池西 樹
受領した評価機はホワイトモデル。採用筐体のBitFenix「Prodigy」は、W250×D359×H404mm。素材はスチールと副素材にプラスチックが使われている |
評価機のスペックおよびポテンシャルを確認した後は、「G-Master Cutlass-ITX」の外観から詳細にチェックしていくことにしよう。「G-Master Cutlass-ITX」で採用されているPCケースは、BitFenixの「Prodigy」シリーズ。Mini-ITX対応モデルとしてはやや大型なだけに内部容積も広く、ドライブベイも5.25インチ×1、3.5インチシャドウベイ×5、2.5インチ×9の格納スペースが確保されている。Mini-ITXと言えば、省スペースPCというイメージが未だ根強いが、その体躯はMicroATXを飲み込めるほど。「Prodigy」のような実用的コンシューマモデルは、マザーボードの普及により今後増加していく傾向にあるのかもしれない。
「G-Master Cutlass-ITX」のフロントパネル。縁周りは黒の“パンダデザイン”だけに、光学ドライブで現在主流のブラックベゼルも違和感がない。下部中心にはBitFenixのロゴ、正面右下にはサイコムのエンブレムがあしらわれ、同社ブランドであることがアピールされている |
「Prodigy」シリーズの外観で最大の特徴となるのが前後のアーチ形状デザイン。トップ部だけでなく、ボトム部も同じスタイルを採用。特にトップ部はハンドル代わりに重宝しそうだが、素材は弾力性のあるプラスチック製だけにやや心許ない印象。ボディも簡単にゆらゆら動くことから、賛否が分かれるギミックだろう |
斜め後ろから眺めると、正面左サイドパネルのフィルターが目に付く。これはSilverStoneのマグネット式フィルタ「SST-FF141」。防塵対策強化用に、サイコムがオリジナルで標準装備させたもの。真裏にはグラフィックスカードが位置するだけに、直接的にVGAクーラーの防塵対策にもなるはず |
ホワイトに塗装された背面部。グラフィックスカードで占有された2つある拡張スロットは縦レイアウト、マザーボードのバックパネルは横レイアウト。上部には120/140mm口径冷却ファンが搭載できる(PCケース単体売りでは、120mm口径ファン標準搭載) |
本体を倒し、底面を確認すると、トップ同様にアーチ形状デザインの特徴的な“造形物”が取り付けられていることが分かる。両サイドに渡る2本のバーが床設置面になるワケだ。なお底面に装着されている着脱式フィルタが電源ユニットの吸気ファンにあたる |