エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.196
2012.12.11 更新
文:GDM編集部 池西 樹
画像での確認が終わったところで、ここからはOCZブランドのフラグシップモデル「Vector」シリーズのパフォーマンスをチェックしていこう。ベンチマークソフトはいつも通り「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」、「CrystalDiskMark 3.0.2c」、「HD Tune Pro 4.60」、「ATTO Disk Benchmark 2.47」の4種類。テストはドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用のHDDを別途用意し、SSDにはデータを書き込んでいない。また余計な負荷が掛からないよう、ネットワークケーブルは接続しない状態で計測を行なっている。なおテスト環境は以下のとおり。
まずは「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」で、基本性能とデータ圧縮率による違いをチェックしていこう。
AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508総合ベンチマーク |
AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508 Compression-Benchmark |
総合ベンチマークは、シーケンシャル、ランダムとも素晴らしいパフォーマンスを発揮し、総合スコア “1218”の高スコアを計測した。またCompression-Benchmarkでは、読込、書込とも転送速度にほとんどブレがなく、シーケンシャルアクセスはデータ圧縮率の影響をまったく受けないことがわかる。
次に「CrystalDiskMark 3.0.2c」を使って、圧縮率によるランダムアクセスへの影響を確認しておこう。データサイズは1000MBに固定し、圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」、圧縮率の高い「All 0x00 (0Fill)」「All 0xFF (1Fill)」の3種類のテストデータを使用してベンチマークを行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0x00 (0Fill)】 |
【All 0xFF (1Fill)】 |
4K、4K QD32いずれのベンチマークでもスコアに有意な差は見られず、ランダムアクセスも圧縮率の影響を受けていない。よって、以後のベンチマークはテストデータ「デフォルト(ランダム)」のみで行うことにした。