エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.196
2012.12.11 更新
文:GDM編集部 池西 樹
【50MB】
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【100MB】
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【500MB】
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【1000MB】
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【2000MB】
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【4000MB】
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データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
OCZによれば「Vector」シリーズではランダムアクセス性能を重視しているということだが、シーケンシャルアクセスも読込533MB/sec、書込519MB/secと非常に高速だ。特に書込パフォーマンスはSATA3.0(6Gbps)SSDの中でもトップクラスで、マルチメディアファイルや大容量画像など、サイズの大きなファイルを頻繁に移動する場合にはその性能を遺憾なく発揮してくれるだろう。
またランダムアクセスは、4Kが読込最高29MB/sec、書込170MB/sec。4K QD32は、読込399MB/sec、書込378MB/secを計測。ちなみにIOPSに換算すると読込97,600 IOPS、書込92,400 IOPSでいずれも公称値にあと一歩まで迫るスコアをたたき出している。
続いて「HD Tune Pro 4.60」を使い、より詳細な性能と傾向をチェックしていくことにしよう。
【Benchmark Read】 |
【Benchmark Write】 |
【FileBenchmark】 |
【Random Access Read】 |
【Random Access Write】 |
Benchmarkの結果を確認するとReadは325MB/sec前後、Writeは415MB/sec前後で大きなブレもなく安定したスコア。File Benchmarkでも読込、書込とも500MB/secを超えグラフ形状も綺麗に整っていることから、「Vector」シリーズの安定性はかなり高いといっていいだろう。
そして最も注目すべきはRandom AccessのReadだ。こちらは複数回測定を繰り返したがいずれも50,000 IOPSを超えており、これまで筆者が検証したSSDの中で最速のパフォーマンスを発揮した。Writeも約20,000 IOPSで、高いレベルを維持しており、ランダムアクセスについてはデータに関係なく高速アクセスが期待できる。