エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.196
2012.12.11 更新
文:GDM編集部 池西 樹
最後に「ATTO Disk Benchmark 2.47」を使って、シーケンシャルアクセスの最大性能を確認しておこう。
ATTO Disk BenchMark 2.47 |
読込は最高557MB/sec、書込は最高535MB/secで、いずれも公称値を上回る会心のスコア。シーケンシャルアクセスについては正直SATA3.0(6Gbps)のインターフェイスが限界に来ている印象だ。これ以上のパフォーマンスを狙う場合はより高速インターフェイスを採用する必要があるだろう。
パッケージやシリーズ名を一新したフラグシップSSD「Vector」シリーズ |
Indilinxの買収から約1年8ヶ月、OCZ待望とも言える100%インハウスコントローラ「Barefoot 3」を搭載した「Vector」シリーズ。今回の検証では、シーケンシャル、ランダムアクセスとも非常に高いレベルで安定しており、そのパフォーマンスは間違いなくSATA3.0(6Gbps)最高レベルと言える。MarvellコントローラとIndilinxファームウェアを採用した、初代「Everest」プラットフォームでは、立ち上げ時にランダムアクセスが伸び切らないといった調整不足も見受けられたが、「Vector」シリーズではハードウェア、ソフトウェア両方を自社で開発する強みをしっかりと生かし、初代ながらチューニングが進んでいる印象を受ける。
これまでのフラグシップ「Vertex」からシリーズ名やデザインを一新するなど、OCZの強い決意が感じられる「Vector」シリーズだが、その立ち上げは順風満帆といっていいだろう。今後ハイエンドSSDのニューカマーとして大いにSSD市場を盛り上げていって欲しい。