エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.199
2012.12.22 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
黒を基調としたやや目立たないデザインではあるものの、手に取ったならその重量感に驚くだろう「SilentNight 500」のパッケージ。表面にはヒートシンクを装備した重厚なイメージとともに、80PLUS PLATINUM認証や5年の長期保証を示すロゴが配置される。背面はケーブルレイアウトや出力特性表が簡潔に記載され、全体的に無駄な装飾もなくシンプルで分かりやすい印象を受ける。
そして内部には製品本体のほか、脱着式のケーブルや固定用のネジが付属。さらにケース内のケーブル結束に便利なケーブルタイも標準で同梱されるなど、自作ユーザーへの配慮がうかがえる。
無駄な装飾がほとんどない、質実剛健な「SilentNight 500」のパッケージ。巨大ヒートシンク装備の本体が詰め込まれているため、500W級の製品にしてはやたらと重い |
パッケージ内部には本体のほか、ポーチに収められた各種ケーブル、電源ケーブル、固定用ネジが同梱されている。ケーブル結束に重宝するケーブルタイ(電源ケーブルと同梱)も付属するのは嬉しい |
「SilentNight 500」の外形寸法はW170×D150×H86mmで、500Wという容量を考えればごく一般的。しかし重さはケーブルを含めて約2.6kg、手に取ればズシリとした重量感が伝わってくる。その一番の原因は何と言っても天板や内部に使用される放熱用の分厚いヒートシンク。触れてみると暖かい室内でもヒンヤリと冷たく、何やら凄まじく冷えそうな印象を受ける。また、側面は4面すべてにメッシュ状のフレームを採用し、可能な限り通気性を確保。コンセプトだけではなく、空冷のみで高レベルの冷却効果を狙おうという意図が外観からもうかがえる。
ヒートシンクのみで冷却する“無音電源”「SilentNight 500」。一般的なサイズで放熱面積をしっかり確保しているが、重量は約2.6kgとやや重い |
重量増加の主犯格といえる天板の分厚いヒートシンク。成型精度は高く、ヒンヤリとした感触がやけに頼もしい。これは冷えそうだ |
整然と放熱フィンが並んだヒートシンクには、これも放熱性を高めるためか開口部が2つ設けられている |
外周4面すべてにメッシュ状フレームを採用し、抜群の通気性を実現している。底面には出力表などの基本仕様が記載されている |
直結式ケーブルの横にはプラグインコネクタが並ぶ背面部。出荷時にはすべてのコネクタにカバーが装着されていた。ちなみに背面も可能な限りメッシュ状に開口され、通気性を高めている |