エルミタ的一点突破 Vol.28
2012.12.26 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
すっかりパッケージに魅了された筆者だが、ここからは気を取り直し、「NH-L9i」の外観からチェックしていくことにしよう。
先にお断りしておくと、一般的にレビューで多く取り上げられるようなギミックや派手さは一切ない。見慣れたレビューに比べると退屈かもしれないが、そこはエルミタらしく製品をくまなくなめ回し、特徴を掴んでおこう。
比較対象物がなくても、小型である事が分かる「NH-L9i」外観。全高は搭載ファンを含めわずか37mmに抑えられている。なお搭載ファンのケーブル長はコネクタを含め実測約20mmは、Mini-ITXでの運用に特化された適度な長さ |
メッキ処理が施された銅製受熱ベースは鏡面仕上げ。2本のリテンションアームはそれぞれ2箇所の+ネジで固定されている。 |
冷却ファンを取り外すと、ヒートシンクの薄さがよくわかる。その厚さはわずか23mm。この薄さながら、対応TDPは65Wとされている |
リテンションアーム部は実測約1.5mmのプレートを使用。いかにも頑丈で相変わらずNoctuaのクオリティは高い |
アルミニウム製放熱フィンは恐らく0.5mm厚。フィンピッチは約1mmで、華奢な印象は一切ない |
少々わかりにくいが、φ6mmヒートパイプはUの字に2本で構成。アール部分はヒートシンク内部で完結しているため、出っ張りは先端部分のみ |
次にAMD用「NH-L9a」を見ていこう。今回残念ながらテスト機材調達の関係上、本稿での登場はここまで。製品の基本的な作りは「NH-L9i」と同様で、工作精度は非常に高い。なお対応TDPは65Wとされている
92mmファンからヒートシンクが左右約6mm程度はみ出した「NH-L9a」。CPUソケット周りギリギリまで広げたヒートシンク設計により、少しでも冷却能力を向上させようというコンセプトが見て取れる |
ヒートシンクの“長方形具合”がよくわかるアングル。「NH-L9i」同様、ピッチの詰まった放熱フィンは非常頑丈な印象 |
92mmファンを取り外してみたところ。受熱ベース部はもとより、リテンションアームも鏡面仕上げで工作物として見ても美しい |
厚さ23mmの放熱フィン。放熱フィン片側の末端部分には、Noctuaのロゴが刻印されている |
「NH-L9i」同様、放熱フィン内部でU字に曲げられたヒートパイプはφ6mm×2本。ロープロファイルタイプの限られたスペースながら、放熱フィンに素早く熱を拡散させる効果が期待できる |