エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.200
2012.12.28 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
最後に、「HyperX Predator」シリーズと「HyperX Beast」シリーズが採用しているヒートスプレッダの冷却性能をチェックしよう。メモリクロックは「KHX21C11T2K2/16X」と「KHX24C11T3K2/8X」の両モデルが対応している2133MHzに設定し、非接触型の赤外線温度計を使ってヒートスプレッダ中央部のアイドル時と高負荷時を計測している。アイドル時は起動後20分経過した時点、高負荷時はAdobe「Photoshop Lightroom 4」のRAW→JPEG現像を20分実行した際の最高温度とした。なお、室温は22℃の状態で計測を行なっている。
さすが大型&アルミ削り出しだけあって「HyperX Predator」は「HyperX Beast」に比べて、アイドル、高負荷時ともに1℃以上ダウンした。なお、エアフローがCPUクーラーのみになるバラック状態と違って、PCケースファンによる風の流れも生じるPCケースに収めた状態なら、ヒートスプレッダの放熱効果はより高くなるので、この温度差はさらに開く可能性もある。
1600MHz動作の製品と比べると、どうしても高く感じるかも知れないが、Kingstonならではの高品質と安定性に加えて、システム全体の性能が向上する高クロックメモリは、なかなか魅力的といえる。とくにグラフィックス性能が大幅に向上する「AMD A」シリーズには、是非とも高速な2400MHzの搭載をオススメしたい。
また、久々に円安・ドル高水準に進んでいる円相場の影響で、PCパーツは徐々に値上がりしている。そのため、割高でも買って損をしない高い品質、安定性、信頼性、さらにハイパフォーマンスな製品を選びたいところでもある。