エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.203
2013.01.23 更新
文:GDM編集部 池西 樹
【Benchmark Read】 |
【FileBenchmark】 |
【Random Access Read】 |
Benchmark Readは、先頭のごく一部でややパフォーマンスが低下するが、それ以外は330MB/sec前後で安定したグラフ。File Benchmarkも最高で読込500MB/sec、書込410MB/secまでスコアを伸ばし、グラフ形状も綺麗な階段状で転送が安定していることを伺わせる。
またRandom Readは、最高17,000 IOPSで「PX-128M5M」とほぼ同等。「CrystalDiskMark 3.0.2c」でも違いはなく、ランダムアクセスについては「PX-128M5M」と「PX-256M5M」で体感できる違いはないだろう。
ATTO Disk BenchMark 2.47 |
「ATTO Disk Benchmark 2.47」の結果は、読込最高538MB/sec、書込最高436MB/secでほぼ公称値通り。こちらのグラフ形状も綺麗に並んでおり、性能だけでなく安定性にもまったく不安はない。
mSATA SSDでは最高峰の性能を実現した「M5M」シリーズ。ノートPCやコンパクトPCのパフォーマンスアップに最適 |
自由にカスタマイズできるデスクトップPCと違い、ノートPCやコンパクトPCでは、CPU換装による性能向上が難しい(もしくは不可能)ことが多い。そのため、体感速度を上げるにはストレージ強化が重要な手段となるが、「M5M」シリーズはならそのニーズをしっかりと果たしてくれることだろう。
今回の検証をみる限り、シーケンシャルアクセスはフラグシップモデル「M5 Pro」シリーズと同等。ランダムアクセスもスタンダードモデル「M5S」を大きく上回り、2.5インチSSDのハイエンドモデルに比肩するパフォーマンスを実現している。おそらく、mSATAフォームファクタでは現状最速で、mSATA SSDを標準装備したノートPCでも換装による恩恵を十分に受けることができる。
価格についても、執筆時の情報では2.5インチSSDと大きく変わらないことから、mSATA SSDでもPLEXTORブランド強しの状況は続きそうだ。