エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.204
2013.01.26 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
ZOTAC「A75ITX-B-E」実勢売価13,800円 製品情報(株式会社アスク) |
さて、今回手に取ったAMD A75チップセット搭載のSocket FM2マザーボード「A75ITX-B-E」。ZOTACが展開するMini-ITXシリーズの上位モデルに位置付けられる製品で、170mm四方の小さな世界には贅沢な機能の数々が盛り込まれている。
まず最も目を引くと思われる背面のWi-Fiアンテナが示す通りのIEEE 802.11n対応無線LAN機能を筆頭に、Bluetooth 4.0、さらには2系統のギガビットLANポートと、非常に強力な通信機能を備えている。ストレージやインターフェイス面も抜かりなく、RAID対応のSATA3.0(6Gbps)×4や、USB3.0×8(バックパネル×6、ヘッダピン×2)、USB2.0×2(ヘッダピン×2)、8ch HDオーディオ、Digital Optical S/PDIF×1を実装、一般的なフルサイズのマザーボードに迫る拡張性を秘めているのだ。
小さいながら、拡張スロット以外はフルサイズマザーに匹敵する拡張性を備えている「A75ITX-B-E」。製品の特徴でもあるワイヤレスモジュールは予めminiPCI-Expressスロットに装着されている |
AMDの第2世代APU“Trinity”に対応し、Dual-link DVI×1とHDMI×1による2画面出力をサポート。拡張スロットはPCI-Express2.0(×16)×1を備え、別途グラフィックスカードを導入すればさらなるグラフィックス性能の向上も可能だ。もっとも、AMD Radeon HD 7000シリーズを内蔵するTrinityであれば大抵のことは事足りてしまうため、搭載機能だけで満腹の人も多いはず。フルサイズマザーから拡張スロットを切り取っただけと言っても過言ではなく、コンパクトなMini-ITXマザーボードとしては“全部入り”といってもいい存在だ。
もはやお馴染みとなったオレンジとブラックのコーポレートカラーを身にまとう「A75ITX-B-E」のパッケージ。サイズはMini-ITX基板がようやく収まるコンパクトサイズで、付属品もドライバCDやSATAケーブル、Wi-Fiアンテナが入っている程度。一式組む際の荷物も全部合わせて片手で済んでしまうかもしれない。ある種、日曜大工的な気軽さで組み立てられるのもMini-ITXフォームファクタの魅力といえる。
遠くからでもそれと分かる、ZOTACのコーポレートカラーに身を包んだパッケージ。手に取ったら裏面で簡単に搭載機能の概要を確認しておこう |
CPUソケットとクーラー用のリテンションが一際大きく見えるコンパクト基板。まさに凝縮されたという言葉がピッタリで、リテンションの内側に至るまでコンポーネントが隙間なく配置されている |
パッケージには、ドライバCD、SATAケーブル×4、DVI to D-Sub変換アダプタ×1、Wi-Fiアンテナ×2、IOパネル、マニュアルが付属する |