基板上のパーツやチップをチェック

最後に基板上のパーツや気になるチップをまとめてチェックしておこう。ちなみに「FM2A85X-ITX」では、限られたスペースを有効に活用するため、基板裏面にもLANコントローラなどいくつかのチップが搭載されている。

基板背面にはイーサネットコントローラ、I/Oコントローラ、タンタルコンデンサなどが実装されていた	24pin ATXコネクタは基板上部とやや変則的な配置。ボトム電源のケースでは、ケーブル長が不足しないかあらかじめ確認しておこう
ATX12Vは、スペースの制約もあり4pinコネクタを採用	PCI-Express2.0（x16）スロットの上に配置されたUSB3.0フロントピンヘッダ
4ピンケースファンコネクタとフロントパネル用ピンヘッダ。ピンヘッダには、接続用のシルク印刷が施される親切設計	CPUクーラー用ファンコネクタは3pinと4pinの2種類が用意され、搭載クーラーに合わせて選択できる
基板裏面に配置されたイーサネットコントローラRealtek「RTL8111E」	こちらも基板裏面に配置されたI/OコントローラNuvoton Technology「NCT5573D」
オーディオコントローラはRealtek「ALC892」を搭載	ソケット式のBIOS ROMは容量64MbitのWinbond「25Q64BVAIG」

「FM2A85X-ITX」の実動チェック

画像による確認が終わったところで、ここからは実際に「FM2A85X-ITX」を動作させてその挙動をチェックしていくことにしよう。検証用のAPUには倍率ロックフリーのフラグシップモデル「A10-5800K」を用意し、CPUコア、GPUコアのオーバークロックに挑戦。さらに最大の特徴である豊富なSATAポートを使いRAID構成についても試してみることにした。

「FM2A85X-ITX」のUEFIをチェックする

「FM2A85X-ITX」のUEFIには「Z77 OC Formula」に近いブラックとイエローを基調としたグラフィカルなユーザーインターフェイスが採用される。基本マウス操作に最適化されているため、キーボードに触ることなく各種設定を行うことができる。

起動画面では自動オーバークロック機能「X-Boost」の設定が可能。オーバークロックモードをONにする場合は“X”キーを、OFFにする場合は“D”キーを押下する

Mini-ITXマザーボードながら、充実したOC項目が並ぶ「OC Tweaker」画面

CPUコアのオーバークロック設定には4200MHz、4300MHz、4400MHzの3種類のプリセットがあらかじめ登録されていた

CPU倍率は最大63倍まで用意され、かなりアグレッシブなオーバークロックが可能だ

メモリクロックは800MH～2400MHzの7段階から選択可能

内蔵7ポート、外付1ポートのSATAはすべてチップセット接続。RAIDレベルは0/1/5/10をサポートする

「H/W Monitor」画面では、ハードウェアのモニタリングに加え、ファンコントロールや過熱保護設定が行える

UEFI設定は最大3つまで保存可能。オーバークロック機能も豊富に用意されているため、納得いく設定ができた場合は必ず保存しておこう