エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.207
2013.02.02 更新
文:GDM編集部 池西 樹
UEFI項目を確認したところで、まずはUEFIに登録されている3種類のオーバークロックプリセットを使ってCPUコアのチューニングから試していくことにしよう。
3種類のオーバークロックプリセットだが、いずれも安定動作しておりOSの起動、ベンチマークテストとも問題ない。さらに「OCCT 4.3.2」による1時間の負荷テストも試してみたが、こちらもすべての設定で問題なく完了させることができた。
最高クロック4.40GHz動作でも「OCCT 4.3.2」による負荷テストをクリア。ただし、バラック状態でもCPU温度は最高76℃とやや高いため、コンパクトPCでは少々厳しいかもしれない |
続いて「CINEBENCH R11.5」を使ってCPUコアチューニングの効果を確認していこう。
CINEBENCH R11.5によるベンチマーク結果 |
シングルコアのテストでは、定格時もTurboCore機能により4.20GHzまでクロックアップされるため、4.20GHzでほぼ同等、4.40GHzまでクロックアップしてもほとんど差は出ていない。一方、TurboCoreの効果が下がるマルチコアでは4.20GHzで約7%、4.40GHzでは約13%と順調にスコアを伸ばし、オーバークロックの効果が表れている。
次にCPUコアチューニングによって、どの程度消費電力に違いがでるのか確認していこう。アイドル時は10分間放置したなかで最も低い値、高負荷時は「OCCT 4.3.2」のCPU TEST実行時で最も高い値とした。
CPUコアチューニングによる消費電力の違い |
アイドル時の消費電力は、省電力機能が有効に働き、上位APUながらいずれも38W前後と低く抑えられている。ただし、高負荷時は「CPU-Z 1.6.2」のコア電圧通り消費電力も上がり、4.40GHz動作では定格から48W増加している。パフォーマンス向上とのトレードオフとしては許容範囲内だが、高負荷が連続で続くような処理を行う場合には、冷却に注意する必要がある。