エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.207
2013.02.02 更新
文:GDM編集部 池西 樹
「FM2A85X-ITX」では、UEFIの「GFX Engine Clock」にて、手軽にGPUコアのチューニングを行うことができる。そこで、CPUコアに続いてGPUコアのオーバークロック耐性についても試しておくことにしよう。
UEFIの「GFX Engine Clock」では、GPUコアクロックを調整可能 |
今回のAPUは、GPUコアクロック耐性がかなり高く、定格から4割を超える1169MHzまでは、電圧設定を弄ることなくオーバークロックが可能だった。元々オンボードグラフィックとしては、破格とも言える性能を備える“Trinity”シリーズだが、どこまでスコアを伸ばせるのか非常に楽しみだ。そこで今回は定格クロックと中間クロックの950MHzを含めた3つの条件でベンチマークを測定し、その効果をチェックすることにした。
まずはDirectX 11世代の定番ベンチマークソフト「3DMark11 Version 1.0.3」を使用したチェックから。なお今回はオンボードグラフィックスということで、計測環境は「Entry」と「Performance」2つのプリセット設定を選択している。
3DMark 11 Version1.0.3 Entry |
3DMark 11 Version1.0.3 Performance |
コアクロックに比例してスコアは綺麗に並び、Graphics Scoreは800MHzと1169MHzの比較で「Entry」が約22%、「Performance」が約21%と大幅に上昇している。グラフィックスカードで2割を超える性能アップを狙う場合、1ランク以上の製品が必要になることを考えれば、GPUコアのオーバークロックはかなりコストパフォーマンスの良い手法と言えるだろう。