エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.208
2013.02.14 更新
文:GDM編集部 池西 樹
製品情報(マスタードシード株式会社)(ASRock) |
フラグシップマザーボードの一角を担う「Z77 Extreme11」では、当然のことながらオーバークロック向け装備を多数実装する。電源回路はデジタルPWM制御の8+4フェーズと余裕を持った構成で、コンデンサには耐久性に優れる日本メーカー製導電性高分子コンデンサPremium Gold Capsを採用。さらにシリコンダイ面積を増やし、内部オン抵抗を低減したデュアルスタックMOSFETや放熱性に優れる2オンス銅レイヤー基板など、発熱を減らす工夫も随所に凝らされている。
また拡張性に目を向けるとLSI SAS 2308による8ポートのSATA3.0(6Gbps)以外にも、合計12ポートのUSB3.0(フロント4+リア8)、Intel製チップによるデュアルギガビットLAN、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth4.0などおよそ思いつくすべてのインターフェイスを網羅している。ただしその分基板サイズはE-ATX(305×267mm)フォームファクタと通常のATXよりやや横幅が大きい点には注意が必要だ。
実測365×343×125mmの厚みのあるパッケージ。表面の内扉と裏面には対応機能がビッシリと記載されている |
付属品はドライバCD、各種マニュアル、バックパネル、SATAケーブル、4ピン-SATA電源変換、SLIブリッジ、フロントUSB3.0ベイなど。フロントUSB3.0ベイには、無線LAN/Bluetooth用アンテナも搭載される |
スペックの確認ができたところで、ここからは画像にて「Z77 Extreme11」を確認していくことにしよう。まずはCPUソケット周辺から。前述の通り、電源回路はデジタル制御の8+4フェーズで、MOSFETには発熱の少ないデュアルスタックMOSFETを採用する。さらにヒートパイプを備えた大型のヒートシンクを搭載させることでMOSFETの熱を効率よく冷却し、オーバークロック運用でも安定動作を実現させた。