エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.209
2013.02.17 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
「Twin Frozr III」クーラーが大写しでデザインされたパッケージを開封すると、緩衝材で厳重に固定された「N660GTX Twin Frozr III OC」が顔を出す。カード長は235mmと決して小振りではないものの、大型クーラー搭載モデルとしては十分コンパクト。重さも気になるほどではなく、6pin×1仕様のPCI-Express補助電源も相まって非常に扱いやすい印象を受ける。電源要求やサイズなどを考慮しても、ほとんどのミドルユーザーにとって現状の環境を変えることなく導入できると思われる。
そして出力インターフェイスはDVI-I×1、DVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×1で、バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x16)。カード単体での4画面出力に対応するほか、「NVIDIA 3D Vision Surround」もサポートしている。
リファレンスよりも高いパフォーマンスを発揮する、オーバークロック仕様の「N660GTX Twin Frozr III OC」。外形寸法は235×125.2×35.8mmと、カード長もほどよい“ミドルサイズ”に収まっている |
ブルーを基調にした製品パッケージ。「Twin Frozr III」クーラー搭載モデルではほぼ共通のデザインのため、GeForce GTX 660の記載と側面に入ったグリーンのNVIDIAカラーが目印になる |
デュアルファン仕様のクーラーに合わせた基板サイズを採用。ショート基板も可能なGTX 660としてはやや大型で、先端部にはチップ類は実装されていない |
極太のヒートパイプが覗くカード側面。大型のクーラーを搭載しても基板が歪まないように、カード上端には金属製のプレートが装着されている |
やはり目立つのは2つのプロペラブレードファンが並んだ「Twin Frozr III」クーラー。ヒートシンクカバーにもその名前が刻印されている |
基板裏から「N660GTX Twin Frozr III OC」を眺めると、4枚のメモリチップが実装されていることが分かる。「Twin Frozr III」クーラーは、中央の黒い4本のネジで固定されていた |
外排気用のスリットも用意される背面ブラケット上には、DVI-I×1、DVI-D×1、HDMI×1、DisplayPort×1を実装。開封時にはすべての端子に防塵カバーが装着されていた |
次は「N660GTX Twin Frozr III OC」の魅力でもある、MSI製オリジナルクーラー「Twin Frozr III」を観察してみよう。8mmφのヒートパイプに銅製ベースを採用するヒートシンクを組み合わせ、デュアル実装した大風量プロペラブレードファンで冷却する仕様。リファレンスと比較してGPU温度が19℃、騒音が12.9dB低下する優秀なクーラーで、静音志向のユーザーからも不満が出ることはなさそうだ。
合計3本のヒートパイプを配置するヒートシンク。銅製のベースを挟んでアルミ製の放熱フィンがびっしりと並んでいる |
ニッケル処理が施された銅製の受熱ベース部。8mmφのヒートパイプ3本が貫き、放熱フィンへ素早く熱を移動させる | ヒートシンク上に並ぶ80mm径のプロペラブレードファン。起動直後からかなり静音で動作するため、ケースを閉じてしまえば騒音を意識するシーンはあまりない |