エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.209
2013.02.17 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
次はテッセレーションを駆使したDirectX 11対応ベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0」を使用して、同じくDirectX 11シーンにおける3Dパフォーマンスをチェックしてみよう。品質設定は、「Tesselletion」を“Extreme”、「Shaders」を“High”、「Anisotropy」を“16×”、「Anti-ailiasing」を“8×”にセット。ミドルレンジのカードではあるものの、SLI構成を含めたテストということで、かなり重めの設定でスコア計測を行った。
Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0(1280×720) |
Unigine Heaven DX11 Benchmark 3.0(1920×1080) |
低解像度設定時はもちろん、フルHDの高解像度設定時でもAverage FPSで快適さの指標となる30FPS以上をマーク。クロック別のスコアに目を向けると、出荷時クロックとリファレンスクロックではどのスコアも3~4%ほどの差がつき、オーバークロックの効果も表れてる。もしこの数値に満足できない場合でも「Afterburner」によるクロックチューニングでブレイクスルーを狙うという手もあり、その際は「N660GTX Twin Frozr III OC」のもつ高い耐久性や優秀なクーラーが武器になるだろう。
また、SLI構成ではスコアが「3DMark」同様ハイエンド並にまで跳ね上がっている。特にゲームプレイにおける快適性を左右する、Average FPSやMin FPSでのパフォーマンスアップが顕著で、重量級のゲームを楽しむ上ではSLIはかなり効果的だ。
続いては実際のゲームベンチより、少し負荷の軽めな「ファンタシースターオンライン2」のベンチマークソフトを使用したテストを行なってみた。品質設定はプリセットの「簡易描画設定」を最大の“5”にセットし、解像度設定は1,280×720ドットと1,920×1,080ドットを選択している。
ファンタシースターオンライン2ベンチマーク |
テスト結果から、ミドルレンジの「N660GTX Twin Frozr III OC」なら人気オンラインゲームもまったく問題なくプレイできるのが分かる。出荷時クロックとリファレンスクロックを比較した場合、低解像度時よりも高解像度での計測時によりスコア差が開いており、クロックが高くなるにつれ恩恵が大きくなる点も明白だ。その傾向はSLI構成時も変わらず。パフォーマンス面でも出荷時に比べ1.5倍ほどのスコア上昇を達成しているものの、さすがにここまでくるとオーバースペックといえそうだ。
次に、今月から2期目のクローズドβテストが始まる「ファイナルファンタジーXIV」のオフィシャルベンチマークソフトを使用したテストを実行。品質環設定は、1,280×720ドットの「LOW」と、1,920×1,080ドットの「HIGH」、用意された2種類の解像度設定を使用している。
ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク |
こちらは思ったほどに動作クロックごとのスコア差が開かず。出荷時とリファレンスクロックでは3%前後、SLI設定時でも1.2倍ほどの少しおとなし目なパフォーマンスアップにとどまった。とはいえ「N660GTX Twin Frozr III OC」であれば、高解像度でも高い描画クオリティでプレイできるようだ。SLI構成時ではメーカーが提示している“非常に快適”ラインの8000にも近く、好みの設定でも快適にプレイできるだろう。