エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.210
2013.02.22 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
ZALMAN「MS800 Plus」 2013年1月発売つの穴が用意されていた 市場想定売価税込10,800円前後 製品情報(ZALMAN)(株式会社アスク) |
冒頭でも触れたように、ここ数年でZALMANはミドルタワーPCケースカテゴリで大躍進を果たした。自作派なら誰もが知る「Z9 Plus」シリーズは未だに売れ続けており、空前の大ヒット作となった。エルミタでもバリエーションモデル「Z9PLUS-DIV-U3」を検証し、絶大なる支持を受ける理由を探ったが、実売5,000円クラスとは思えない仕上がりは秀逸だった。
フロントアクセスポートがUSB3.0化された現行モデル「Z9 U3」。エントリークラスのトップを独走する傑作 |
今回取り上げる「MS800 Plus」は、市場想定売価10,800円のミドルタワー。「Z9」シリーズがエントリークラスとするならば、こちらはミドルレンジをカバーするモデルという位置付け。今度は自作市場で購買層が集中するミドルレンジのシェアを獲得すべく「MS800 Plus」を投入し、盤石な体制を整えようというワケだ。ライバルからは要注意のメーカーとなったZALMANの新作を、じっくり検証していこう。
「MS800 Plus」本体をチェックする前に、スペック表を確認してみよう。「MS800 Plus」はATX、MicroATX両フォームファクタに対応するミドルタワーPCケースで、外形寸法はW207×D541×H533mm、重量9kgのスチール製筐体だ。「Z9 Plus」シリーズの現行モデル「Z9 U3」はW207×D504×H464mm、重量7.2kgだが、両者を比較すると幅は同サイズながら奥行きで37mm、高さで69mmサイズアップされている。当然重量も1.8kg増となり、兄貴分としての存在感は十分にある。