エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.213
2013.02.28 更新
文:GDM編集部 池西 樹
SSDの交換作業を確認したところで、まずは「PX-256M5M」単体でのベンチマークテストを実行する。「GX60」では、変換基板を採用する変則的な仕様のためか、標準RAID 0ドライブのパフォーマンスはやや低調だった。「M5M」シリーズに換装することで、どの程度パフォーマンスが発揮できるのだろうか。なお計測はレストアCDを使って初期状態にしたあと、各種ベンチマークソフトをインストールして行なっている。また使用するベンチマークは「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」、「CrystalDiskMark 3.0.2e」、「HD Tune Pro 4.60」、「ATTO Disk Benchmark 2.47」の4種類だ。
まずは「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」で、基本性能を確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508 総合ベンチマーク |
AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508 Compression-Benchmark |
シーケンシャルアクセスは読込456MB/sec、書込378MB/secと公称値は下回るが、十分なパフォーマンスを発揮。ランダムアクセスは、書込がやや低いが標準RAID 0ドライブのような極端な速度低下は見られない。また、圧縮率による影響は特に見られず、グラフもほぼフラットで転送も安定しているようだ。
次に「CrystalDiskMark 3.0.2e」で、データサイズによる違いやランダムアクセス性能を確認していくことにしよう。
【50MB】 | 【100MB】 |
【500MB】 | 【1000MB】 |
【2000MB】 | 【4000MB】 |
データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
標準RAID 0ドライブでは、書込性能が特に振るわなかった「GX60」。「PX-256M5M」に換装したことで、シングルドライブにも関わらずシーケンシャル、ランダムとも大幅に向上した。読込性能もランダムアクセスは4K、4K QD32とも上回り、やや変則的な構成でも「M5M」シリーズであれば、高いパフォーマンスを発揮できることがわかる。とはいえ、いずれも公称よりはやや低い数値で、変換基板が何らかのボトルネックとなっている可能性はありそうだ。