エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.216
2013.03.19 更新
文:GDM編集部 池西 樹
MSI「X79A-GD45 Plus」 4月上旬発売予定・市場想定売価税込25,800円前後 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
MSIブランドのIntel X79 Expressマザーボードでは、ミドルレンジにあたる「X79A-GD45」シリーズ。2011年12月には、メモリスロットを4本に制限したコストパフォーマンス向け初代モデルが、2012年2月にはウィークポイントのメモリスロットを8本ヘと強化した「X79A-GD45(8D)」が相次いでリリースされた。
そして、約1年ぶりに登場した「X79A-GD45 Plus」では、Windows 8への正式対応をはじめ、ステレオヘッドフォンの音質を改善する「Sound Blaster Cinema」テクノロジやオーバークロック時の安定性向上などの改善が行われ、基本性能は上位モデルと遜色ないレベルまで引き上げられている。
MSIおなじみの黒と青から、黒とグレーのツートンカラーに変更された「X79A-GD45 Plus」。より精悍なイメージヘと変貌を遂げ、個人的には好印象 |
搭載コンポーネントは「ミリタリークラスIII」の最上位「スター5」に準拠。サーマルプロテクション機能を備えた「DrMOS II」、低インピーダンスかつ温度耐性の高い「Hi-c CAP」、高効率な「スーパーフェライトチョーク」、耐久性に優れる「アルミ固体電解コンデンサ」を惜しみなく搭載することで、高い耐久性と安定性を実現している。
また、機能面に目を向けると、最近流行りの無線LANや豊富なSATAポートといった派手さこそないが、ネットワークコントローラはIntel「82579V」、USB3.0コントローラもルネサス新チップ「D720202」を採用するなど、こちらもMSIらしい品質重視の姿勢が見て取れる。さらに、拡張スロットは、PCI-Express3.0(x16)×2、PCI-Express3.0(x8)×1(x16形状)、PCI-Express2.0(x1)×2(x16形状)、PCI-Express2.0(x1)×1で、マルチグラフィックス機能はSLIとCrossFire Xの両方をサポート。PCI-Expressレーン数も40レーンと余裕があり、フルレーンの2-Wayや3-Wayのマルチ構成も可能なため、ハイエンドゲーミングPCにも最適だ。
パッケージデザインは既存モデルと同様ブラックを基調とした落ち着いたデザインを採用する。ミドルレンジらしく外形寸法は345×270×65mmとコンパクトにまとめられており、収納の際にも別段邪魔になることはないだろう。また、付属品はバックパネル、SATAケーブル、SLIブリッジ、M-Connector、ドライバCD、各種マニュアル類で必要な物はすべて網羅されている。
MSI独自の品質基準「ミリタリークラスIII スター5」準拠が大きく謳われたパッケージ | パッケージ裏面には、搭載コンポーネントや機能についての説明が詳細に記載されている |
付属品は、バックパネル、M-Connector、ドライバCD、SLIブリッジケーブル、SATAケーブル×6、マニュアル類。ミドルレンジでは珍しくSATAケーブルはポート数分同梱されていた |