エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.216
2013.03.19 更新
文:GDM編集部 池西 樹
LGA2011プラットフォームの最大の魅力といえば、やはりクアッドチャネルによる8DIMM構成だろう。しかし、搭載メモリ枚数が増えれば、その分メモリの相性も厳しくなり、安定動作させるのが難しくなる。そこで、まずは8DIMM動作時の安定性からチェックしていくことにする。なお、テスト環境は以下の通り。
CPU-Z 1.63.0の結果。4GB×8のクアッドチャネル動作が確認できる | メモリクロックは800MHz、動作電圧は1.5Vで安定動作可能 |
今回の検証では、Hynix製チップを採用した4GB×4枚のクアッドチャネル用キットSanMax Technologies「SMD-16G68HP-16K-Q-BK」を2セット用意した。規定動作クロックはDDR3-1600MHz、動作電圧は1.5Vだが、いずれも標準設定でOSの起動、ベンチマークソフトの動作とも問題はなかった。このことから、クアッドチャネル対応を謳うメモリであれば、それほど相性についてはナーバスになる必要はないだろう。どうしても心配な場合は、ショップ独自の相性交換保証へ加入しておくのも一つの手だ。
「X79A-GD45 Plus」で新たに追加された機能に、Creative「Sound Blaster Cinema」がある。こちらはステレオヘッドフォンのサウンド環境を改善するソフトウェアテクノロジで、バーチャルサラウンド技術「SBX Surround」、圧縮音源で失われたダイナミックレンジを最適化する「SBX Crystalizer」、欠落した低周波トーンを復元する「SBX Bass」、急激な音量レベルの変化を最適化する「SBX Smart Volume」音声パートの出力を向上させる「SBX Dialog Plus」の5つの機能で構成される。
設定も簡単で、別途ハードウェアも不要なため、オンボードサウンド環境を改善したいなら利用してみるといいだろう。
「Sound Blaster Cinema」には、サウンド環境に合わせた4種類のプリセットがあらかじめ用意されている | 「SURROUND」では、5.1ch仮想サラウンド環境の効果を設定する |
圧縮時に失われたダイナミックレンジを復活する「CRYSTALIZER」 | 低周波トーンを復元する「BASS」。あまり効き過ぎると少々耳障りなため、ほどほどがいいだろう |
「SMART VOLUME」では効き以外に「ラウド」「標準」「夜間」の3種類のプリセットが用意。個人的には「夜間」が最も好みの設定だ | ゲームでは特に力を発揮する「DIALOG PLUS」。音声パートが聞こえにくい場合に設定する |