エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.217
2013.03.22 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
「Level 10 M Mouse」の重量は約185g。ケーブルを抜いても実測約150g半ばと、アルミフレームの重量を反映したかなり重めのマウスだ。基本的には高い解像度を利用して、マウスを小刻みに動かすハイセンシでの操作、レーシングマシン的に言えばオーバーステア気味な設定で動かすのが合っていると思われる。
その際に活躍するのが、左側に配置された「DPI/PROFILE」ボタンだ。文字通り設定されたマウス解像度とプロファイルを切り替えるためのもので、上下前後の4方向と押し込みに対応したマルチなボタンになっている。具体的には前後に倒すと4段階のdpi切替え、押し込むとプロファイルの切替えが可能。常用でハイセンシ動作が厳しいという人も、この切替えボタンをF1ドライバーがパドルシフトでギアチェンジを行うように操作することで、常時快適な操作感を維持できるはずだ。
オーバーステア傾向な「Level 10 M Mouse」の快適動作を支える「DPI/PROFILE」ボタンは左側。親指を使ってシフトチェンジ感覚でdpiとプロファイルを切り替え可能だ |
サイドボタンは左右に2つずつ配置される。指が自然に置けるレイアウトだが、「つまみ持ち」派は要注意か |
また、両サイドに2つずつ並べられたサイドボタンもよくできている。A/B/C/Dとナンバリングされた4ボタンはそれぞれ前後で大きさが異なり、感触でどのボタンか把握できるよう工夫されているのだ。「DPI/PROFILE」ボタン同様指の引っ掛かりもよく、ボタン操作をクリック音で確認できるところも好印象。自然に握った指先に寄り添うようなポジションにレイアウトされ、咄嗟の事態でも違和感なく入力できるだろう。ただし荷重はやや軽めなため、「つまみ持ち」派のユーザーは“誤爆”に注意したいところだ。
ちなみに「Level 10 M Mouse」の外形寸法はW67.5×D147×H38.8mmと、やや細面かつ比較的大型の部類に入る。そのため、最初に握った際は手の小さい人(筆者含む)には扱いにくいのでは、という印象もあった。しかし前述のアジャスト機能によるグリップ調整が思いの外効果を発揮したということと、メインの左右クリックボタンが大きめで、かつ浅めの握りでも軽快にクリックできたため杞憂に終わった。
真ん中あたりでも軽快にクリックできる大型の左右クリックボタン。多少浅めのグリップでも操作性にそれほどの影響はない |