エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.219
2013.03.26 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
直径70mm×厚さ27mmのポンプ一体型水冷ヘッド。上部にはBlueLEDが内臓され、ポンプの動作状態が確認できるシグナルの役割を果たしている |
「Seidon 120M」を語る上で、最大のキーワードとなるマイクロチャンネル。その効果を十分に発揮するのが、製品寿命70,000時間を誇る高耐久ポンプの存在だ。厚さ27mmの水冷ヘッドには、ポンプが内臓されており、冷却水の通り道が狭い微細なマイクロチャンネルに、水流低下を起こさない強力なポンプを装備することで、高い冷却能力を発揮。さらに動作音は17dBAの静音性も確保されている。
Cooler Masterの製品サイトにある冷却テスト結果。空冷との比較で、「Seidon 120M」の優位性がアピールされている |
「Seidon 120M」のウォーターチューブは、一般的なオールインワン水冷キット同様、硬質なフレキシブルタイプ。チューブの長さは実測約310mmで、太さは約10mmだった。
ウォーターチューブは硬質フレキシブルタイプ。言うまでもなく、水冷ヘッドとラジエターの接続部は熱収縮チューブでガッチリ固定されていた |
「Seidon 120M」の対応ソケットを表にまとめると以下通りだ。
現在発売されているCPUのほぼ全てに対応するユニバーサル仕様の「Seidon 120M」だが、注目したいのはLGA1150の表記。現時点多くは語らずだが、これは次期Intelの主力CPU「Haswell」にも対応するというアピール。Cooler Masterの製品サイトには「最新のCPUソケットであるLGA1150にももちろん対応」と記されているものの、付属マニュアルには記載が見当たらなかった。ソケットタイプでネジのピッチを変えてくるIntel。デビューする頃には改訂版のマニュアルに差し替えられるのかもしれない。
ここからは編集部に届けられた評価サンプルを使い、「Seidon 120M」の細部をチェックしていくことにしよう。ちなみに外装パッケージは完全に日本語化されており、背面には製品の特長が列記されている。実際に店頭でパッケージを手にすることで、「Seidon 120M」のアピールポイントを知る事ができるというワケだ。
日本語化されたパッケージは実測で275×265×135mm。フタを開けると各構成パーツが整然と並べられてた。さぁいよいよご開帳 |
外装パッケージから取り出した「Seidon 120M」。ラジエターと水冷ヘッド個別にジッパー袋で梱包されていた |