エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.220
2013.03.27 更新
文:GDM編集部 松枝 清顕
サイコムの最新作「G-Master Hydro-GK」最大の特徴は、CPUとグラフィックスカードの水冷化にある。自作市場におけるオールインワン水冷ユニットは、もはや特別な存在ではない。だがBTO市場においては、まだ選択肢が限られており、やや“様子見”な雰囲気が残っているように思える。BTOのほとんどは通販がメイン。よって、輸送時における不慮の事故は大きな懸念事項となるワケだ。とは言え、現在のオールインワン水冷ユニットが成熟し、空冷同様に扱えるようになったこと。また最も深刻なトラブルとなる水漏れの懸念も払拭され、今後BTOの世界でも確実にシェアを伸ばして行くだろう。では早速「G-Master Hydro-GK」の魅力をたっぷりとお届けしよう。
サイコム「G-Master Hydro-GK」 基本構成売価税込155,960円(3月末現在) 製品情報 |
「G-Master Hydro-GK」の詳細をチェックしていく前に、まずはサイコムの製品サイトから、標準スペックをチェックしてみよう。先月発売が開始された「G-Master Hydro-GK」は、CPUにIntel Core i7-3770(3.40GHz/TB時最大3.90GHz/TDP77W)を搭載。マザーボードはASRock「Z77 Extreme4」(Intel Z77 Express/ATX)で、DDR3 8GBメモリ(PC3-12800/4GB×2)、500GB HDD(HGST「HDS721050CLA362」)、DVDスーパーマルチドライブ(LG「GH24NS95」)を標準で装備。グラフィックスカードには、NVIDIA GeForce GTX 680 2GBがチョイスされた、ハイスペックな構成だ。
さらにPCケースには静音志向の強いFractal Design「Define R4」(Black Pearl)が採用され、SilverStoneの750W電源「SST-ST75F-P」(80PLUS SILVER認証)がマウントされている。
いずれも自作市場でも人気のパーツが選ばれた、かなり魅力的なデスクトップPCであることが分かるだろう。さらにBTO(Built To Order)だけに、詳細なカスタマイズにも対応。ベースモデルから予算や使用目的に見合った構成がチョイスできるというワケだ。
デバイスマネージャーで評価機のスペックを確認。基本構成からのカスタマイズ仕様で、ストレージは3.5インチHDD(HGST「HDS721050CLA362」500GB」)ではなく、2.5インチSSD PLEXTOR「PX-128M5」シリーズ(128GB)が実装されていた |