エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.222
2013.04.02 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
次はベンチマークソフトを使って、補助電源不要となる「GeForce GTX 650 LP 1GB」のパフォーマンスを見ていくことにしよう。なお、比較には定番CPU内蔵GPU「Intel HD Graphics 4000」(Core i5-3570K)を使用している。テスト環境は以下の通りで、違いはグラフィックスカードの有無のみになっている。
まずはDirectX 11世代の定番ベンチマークソフト「3DMark11」でパフォーマンスをチェックしていこう。測定は3種類あるプリセットのなかから、中負荷の「Performance」と低負荷「Entry」の2つのプリセットを行なっている。
NVIDIAのミドルレンジGPUでは最下位に位置するGeForce GTX 650だが、CPU内蔵GPUの「Intel HD Graphics 4000」とは、3~4倍近くスコアーに差が出ている。さすがに最新の3DゲームをフルHDの最高描画設定で遊ぶのは難しいが、解像度と設定次第では十分快適といえるフレームレートで遊ぶことはできそうだ。
続けてAndroidやiOS向けも登場予定になっている次世代3Dベンチマークソフト「3DMark」を実行だ。テストはモバイルデバイスやエントリー向けの「Ice Storm(アイスストーム)」、ノートPCやホームPC向け「Cloud Gate(クラウドゲート)」、ハイエンドゲーミングPC向け「Fire Strike(ファイアストライク)」の3つのプリセットで計測しよう。3つのプリセットはテストシークエンスが、まったく異なっている。そのため開発元のFuturemarkでは、対象システム向けのプリセット以外のスコアーには意味がないとしているので注意しよう。なお、今回のテスト構成とGeForce GTX 650は、ノートPCやホームPCになると思われる。
「3DMark11」と同じく、スコアーに大差が付いている。DirectX 9ベースのグラフィックス機能が使われている「Ice Storm(アイスストーム)」はもちろん、DirectX 10ベースの「Cloud Gate(クラウドゲート)」も圧倒的に高いスコアーを出している。さすがにDirectX 11の機能をフルに使う「Fire Strike(ファイアストライク)」では、スコアー差は縮まるが3倍以上パフォーマンスは向上している。