エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.223
2013.04.05 更新
文:GDM編集部 池西 樹
画像での確認が終わったところで、ここからはベンチマークを使い、新・旧2台の「PX-128M5S」の性能をチェックしていこう。ちなみに、ファームウェアは旧モデルが「1.00」、新モデルが「1.02」と異なっていたため、テストに先駆けいずれも「1.03」ヘとアップデートして統一している。
用意したベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」、「CrystalDiskMark 3.0.2e」、「HD Tune Pro 4.60」、「ATTO Disk Benchmark 2.47」の4種類。テストはこれまでと同様OS、ドライバ、ベンチマークソフトのみをインストールしたシステム用のHDDを別途用意し、SSD自体にはデータを書き込まない状態で実施した。また、余計な負荷が掛からないよう、ネットワークケーブルは接続しない状態で行なっている。テスト環境は以下の通り。
まずは、「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」を使って、基本性能をチェックしていくことにしよう。
「旧PX-128M5S」のAS SSD Benchmark 1.6.4237.30508スコア |
「新PX-128M5S」のAS SSD Benchmark 1.6.4237.30508スコア |
まず読込だが、こちらは新・旧とも有意な差がつかずほぼ同等。また、書込についてはシーケンシャル、ランダムとも新モデルのほうが若干高速で、総合スコアも17ポイント新モデルが上回った。ただし、その差は僅か2%と小さく、テストごとのブレが大きいディスク系ベンチマークでは測定誤差といっても差し支えない範囲に収まっている。
「AS SSD Benchmark 1.6.4237.30508」では、書込テストで若干高いパフォーマンスを発揮した新モデル。「CrystalDiskMark 3.0.2e」ではどのような傾向を見せてくれるのかチェックしていこう。
【50MB】 | 【100MB】 |
【500MB】 | 【1000MB】 |
【2000MB】 | 【4000MB】 |
【50MB】 | 【100MB】 |
【500MB】 | 【1000MB】 |
【2000MB】 | 【4000MB】 |
データサイズ50MBの4Kランダムアクセススコア(IOPS) |
データサイズ50MBの4K QD32ランダムアクセススコア(IOPS) |
読込については、テストサイズによって優劣のついている結果もあるが、全体的に慣らせばほぼ同等と言って差し支えないだろう。一方で、書込は4K以外は、すべてのテストで新モデルが上回り、若干だが改善されているようだ。特に4K QD32ではスコアで約10MB/sec、5%程パフォーマンスが向上しており、これから購入するなら新モデルを選択したほうがいいだろう。
なお、データサイズごとのスコアのブレは新・旧とも少なく、安定性はいずれも合格点。バリューモデルとはいえ、PLEXTORらしい安定性重視の姿勢も評価ポイントと言える。