エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.227
2013.04.19 更新
文:GDM編集部 池西 樹
「MB996SP-6SB」の特徴の一つにSATA3.0(6Gbps)対応が挙げられる。しかし実際にはボトルネックが発生し、パフォーマンスが上がり切らず悔しい思いをすることがままある。そこで、まずは直接マザーボードのSATAポートに接続した場合と「MB996SP-6SB」に組み込んだ場合の性能の違いをチェックしていこう。
検証に使用したSSDは、Crucial m4シリーズ「CT256M4SSD2」(256GB)。公称スペックはシーケンシャル読込500MB/sec、書込260MB/sec、4Kランダム読込45,000 IOPS、書込50,000 IOPS |
検証にはIntel Z77 Expressチップセットのマザーボードを使用し、SSDにはSATA3.0(6Gbps)に対応するCrucial m4シリーズ 256GBモデル「CT256M4SSD2」を用意した。なお詳細なテスト環境は以下の通り。
SATAポートに直接接続した場合の「CrystalDiskMark 3.0.2e」の結果 | 「MB996SP-6SB」に収納した場合の「CrystalDiskMark 3.0.2e」の結果 |
シーケンシャルアクセスでは、読込は直結、書込は「MB996SP-6SB」がそれぞれ優勢だが、その差はいずれも2%前後。もともと測定誤差の大きいディスク系ベンチマークでは有意な違いとは言えず、パフォーマンスは同等といっていいだろう。この結果を見る限り「MB996SP-6SB」では、ボトルネックなども見られず、最新SSDの性能を十分引き出すことができるようだ。
SSDを6台組み込んだ状態で、RAID 0/5ドライブの構築に挑戦 |
続いてSSDを6台搭載させた状態での安定性をチェックしていこう。今回はチップセット内蔵のRAID機能を使って、RAID 0/5ドライブを構築。認識やベンチマーク動作に問題がないかテストすることにした。
RAID ROMの認識画面。6台すべてのドライブが正しく認識されていることがわかる |
ラピッド・ストレージ・テクノロジー上からRAID 0ドライブを構築したところ |
ラピッド・ストレージ・テクノロジー上からRAID 5ドライブを構築したところ。1台分はパリティ用に使用されるため容量は5台分に減っている |
今回は「ラピッド・ストレージ・テクノロジー」を使って、Windows上でRAIDドライブの構築を試しているが、RAID 0、RAID 5とも問題なく設定ことができた。また、IntelチップセットではSATA3.0(6Gbps)対応ポートが2ポートまでに制限されるため、最高でも1,200MB/sec前後でスコアは頭打ちとなるが、パフォーマンスは確実に向上している。