エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.228
2013.04.22 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
OCZ Vectorシリーズ256GBモデル「VTR1-25SAT3-256G」 実勢価格26,000円前後 製品情報(OCZ Technology)(株式会社アスク) |
久しぶりの再会となるSATA3.0(6Gbps)対応SSD「Vector」シリーズ、まずはおさらいを兼ねて概要から振り返ってみよう。
最大のトピックは、何と言ってもOCZ初となる100%自社開発の新型コントローラ「Barefoot 3」の搭載だ。Indilinxの買収によりファームウェアとハードウェアの両方をインハウスで開発できるようになった恩恵は大きく、初代モデルながら「Vector」の完成度は発売当初からハイレベルだった。
プロセッサは動作クロック400MHzの「ARM Cortex 9」と、フラッシュ操作を行う専用プロセッサ「OCZ Argon Co-processor」を組み合わせたデュアルコア構成を採用。高速化を図るとともに、データ非圧縮によるLow Write Amplificationや独自NANDマネジメント機能がNANDフラッシュの消耗を防ぐ。耐久性の高さも魅力の一つだ。
また、コントローラと双璧をなす重要ファクター、NANDフラッシュには25nmプロセスのIMFT製Synchronous MLCが採用された。20nmプロセス世代の製品も増える中にあって、パフォーマンスと安定性の両立を目指した結果のチョイスだ。キャッシュメモリには動作クロック1,600MHzのDDR3メモリを搭載。今回テストに使用する256GBモデルには512MBが実装されている。そのほか、細かな仕様は前回の詳細レビューを参照していただきたい。
500MB/sオーバーのシーケンシャルアクセスに最大100,000 IOPSの高速ランダム性能を誇る「Vector」は、SATA3.0(6Gbps)対応SSDの中でも最高峰の製品だ |
今回RAID構成に使用する「VTR1-25SAT3-256G」は、ラインナップの真ん中に位置する256GBモデル。スペックはシーケンシャル読込550MB/s、書込530MB/s、ランダム読込100,000 IOPS、書込95,000 IOPSを実現し、シリーズ中最高性能を発揮する。
なお、テストにあたっては、ファームウェアをサンプル受領時の1.03から3月20日公開の2.0へとアップデートしている。また、検証では2台の「VTR1-25SAT3-256G」をIntelチップセットのSATA3.0ポートに接続し、別途ベンチマークソフトをインストールしたシステム用HDDを用意。ドライバは「Intel Rapid Storage Technology 11.7.0.1013」を使用し、下記のハードウェア構成でテストを行った。