「Vector」シングルドライブのパフォーマンスをみる

RAID 0環境のパフォーマンスアップを浮き彫りにするため、まずはシングルドライブ構成のチェックから始めたい。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」、「CrystalDiskMark 3.0.2f」、「HD Tune Pro 5.0」、「ATTO Disk Benchmark 2.47」の4種類を使用して計測を行った。

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088（シングル）

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088総合ベンチマーク

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088 Compression-Benchmark

「VTR1-25SAT3-256G」の基本性能とデータ圧縮率によるパフォーマンスの差異を確認すべく、手始めに「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」によるテストを行った。
　公称値にはわずかに及ばないものの、シーケンシャル読込516MB/s、シーケンシャル書込501MB/sはSSDトップクラスの性能。総合スコアも1200に迫るかなりの高スコアをたたき出している。Compression-Benchmarkでも極めてフラットな波形を描いており、非常に安定したシーケンシャルアクセス性能を持っていることが分かる。

CrystalDiskMark 3.0.2f（シングル）

【50MB】	【100MB】
【500MB】	【1000MB】
【2000MB】	【4000MB】

続いては「CrystalDiskMark 3.0.2f」を使用し、より詳細にパフォーマンスをチェックしていこう。なお、前回の検証時もデータ圧縮率の影響をほとんど受けていなかったことから、設定はすべて「デフォルト （ランダム）」のままで行なっている。
　まずデータサイズごとのスコアのブレがほとんどなく、非常に高い安定性がうかがえる結果となった。シーケンシャルアクセスは読込、書込ともに公称値に匹敵する性能を安定して計測しており、非常に高速。一方のランダムアクセスでは特に4K QD32が優秀で、読込398MB/s、書込378MB/sをマーク。IOPS換算で読込97,000 IOPS、書込92,400 IOPSと、こちらも公称値まで後一歩のスコアを叩きだした。