ドライブベイレイアウト

次にPCケースには重要なドライブベイレイアウトを確認してみよう。フルタワーPCケースにカテゴライズされるだけあって、十分な収納能力を持つ「Define XL R2」。5.25インチオープンベイは全4段、2.5/3.5インチ共用シャドウベイは全8段仕様で、レイアウトの自由度は高い。

5.25インチオープンベイは全4段。フロントベゼルは通気スリット仕様だが、この程度であれば効果を期待するよりも単なるデザインといったところか

5.25インチフロントベゼルはプラスチック製。右側にあるレバーを引くと、ノッチが解放されてワンタッチで取り外すことができる。フロントパネルを外す必要なく光学ドライブをマウントする事ができる

2.5/3.5インチ共用シャドウベイはHDDケージスタイル。上下2段のユニットはいずれも着脱可能

	ホワイトにカラーリングされた2.5/3.5インチ共用トレイ。固定方法は底面ネジ留め式で、Fractal DesignのPCケースでは共通のスチール素材を採用する

5つのパターンで使用可能なシャドウベイユニット

上下2段のシャドウベイユニットは個別に着脱できるようになっている。そのギミックを活かし、標準レイアウトを含め計5つのパターンにストレージレイアウトが変更できるのだ。

シャドウベイユニットは上下2段仕様。左が上段、右が下段でいずれもネジ留固定式が採用されている

たとえば上段ユニットを取り外せば、拡張カード有効スペースをケース幅最大で使用可能。さらに後部側にずらすことで、フロント吸気ファン背面スペースに120mmラジエター2台を搭載することも可能だ。前者はよくあるギミックだが、フロントラジエターレイアウトが無改造でできるPCケースは珍しい。

標準レイアウトから、シャドウベイユニットの配置換えや取り外し等、合計5パターンに姿を変える。

着脱方法を簡単に説明しておくと、上段は上下2本のハンドスクリューを外し、手前にスライドさせるだけ。下段はボトム面4本とフロント2本の計6本のネジで固定されているため、フロントパネルを外し、さらにPCケース本体を横に寝かせる必要がある。やや面倒だが、シャドウベイレイアウトは本格的に組込む前に決めておけばいい。

多彩なレイアウトが特徴のシャドウベイユニットをあれこれ外して試してみる。ちなみに上段上部のハンドスクリューは、5.25インチベイに指があたってしまうため、”ハンドスクリューながら指で回すことができない”