エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.231
2013.05.02 更新
文:GDM編集部 絵踏 一/池西 樹
自作ならまかせろー、とほろ酔い気分で参加してくれたパソコンハウス東映の塩原さん。組み込み作業も日常タスク、どんな構成もあっという間に組み上げてしまう |
さすがはパーツショップSTAFFといえる自作テクニックを見せてくれたのは、トップバッターのパソコンハウス東映塩原さん。「M5 Pro Xtreme」をサーバー機の心臓に使用すべく、PCケースにはNAS向けの大型Mini-ITXケースを採用。シャドウベイのフル活用を狙ってSSDを拡張スロット装着型のマウンターに取り付けるなど、構成には工夫が光る。“王冠”を量産しながらという片手間の作業ながら、お手本のようなケーブル取り回しも見事。初めはシステムドライブにHDDを使用するつもりだったという話だが、果たして「M5 Pro Xtreme」を使ってみた感想はどんなものだろうか。ちなみにケースは展示処分品を流用していることもあり、自作予算は2万円ほどに収まっているとのこと。
ストレージ大量搭載のコンパクトサーバーを想定し、大型のMini-ITXケースを採用する。ケーブルの取り回しやカスタムパーツの組み合わせはお見事。ちなみに“王冠”は作業の過程で量産されたもの |
換装前後ドライブデータをCrystalDiskInfo 5.6.0でチェック。Western Digital「WD2500BEKT」から「M5 Pro Xtreme」への換装となる |
【Before】CrystalDiskMark 3.0.2fベンチマークテスト(1000MB) | 【Before】ATTO Disk Benchmark 2.47ベンチマークテスト |
【After】CrystalDiskMark 3.0.2fベンチマークテスト(1000MB) | 【After】ATTO Disk Benchmark 2.47ベンチマークテスト |
「初めはHDDでもいいかな、と思っていたんですよ。ベンチスコアを見ると結構数値が出ていたりして、なかなかに侮れません。お値段重視ならこのままの構成でも十分アリでしょう。
ただし換装後のスコアを見てもらえば分かりますが、当然ながら抜群に速い。再起動もHDDに比べて一瞬なので、サーバー用とはいえシステムに高速なSSDを使うメリットはあります。さらに重くてモッサリなイメージの仮想環境動作もこれほど高速なら快適間違いなしで、HDDから換装する価値は十二分にあるでしょう。
それと実は指定された以外のテストもズラーッとやってみたんですが、この『M5 Pro Xtreme』はとにかくスコアが安定して出ている印象です。ランダムアクセスもトップクラスの数字が出ていますし、どんな使い方でも速くて安定した動作が見込めると思いますよ。
ちなみに今回使ってみたCeleron G1610のような低消費電力CPUとSSDの組み合わせは、とにかくシステム全体の騒音が小さくて済むので好印象です。サーバー用にHDDのスペースを空けたわけですが、このままにしてHDD組み込むのやめちゃおうかな、と思うくらい。コンパクトなシステムを組む場合もこういうSSDをセットで使いたいですね。」