絵踏一のKeyboard一点突破 Vol.4
2013.05.08 更新
文:GDM編集部 絵踏 一
先ほどその小ささに触れた「MINILA」だが、手にとって見ると以外なほどの重量感に驚かされる。重量は約680gと、小さいながらに一般的なフルサイズのメンブレンキーボードが裸足で逃げ出しそうな重さを稼いでいる。それもすべては「Majestouch」シリーズおなじみ、スイッチがマウントされた分厚い鉄板のおかげ。かなり力を入れて筐体をねじってもびくともせず、入力時の安定性は言わずもがなだ。
さらに「MINILA」には、新世代の「Majestouch 2」シリーズ以降に採用されている「スルーホール設計」の高品位基板を搭載している。すべてのスイッチ部のスルーホールをハンダで固定、打鍵時にかかる負荷を適切に基板に逃すというもので、それにより高耐久と良質な打鍵感を実現している。現行キーボード製品の中でも最高級といえる基板なのは間違いない。
キートップをすべて取り去ると、Cherry MXスイッチがマウントされた鉄板が顔を出す。キーボードの重量増に一役買っているのはもちろん、硬質でリッチな打鍵感を生み出す源泉でもある |
Shiftキーやスペースバーなど長めのキーにはスタビライザー(安定用金具)を装備。このパーツにもコスト別に様々なタイプがあるのだが、Majestouchシリーズではかなり高級なタイプを採用。そのおかげで底打ち感も良好だ |
鉄板上にもFILCOロゴがさり気なく刻まれている |
背面のネジとかみ合わせのツメを引き剥がし、基板を分離。コントロールユニットとは左上の端子で接続されていた |
コントロールユニットと接続するための端子。基板は高品位な「スルーホール設計」を採用する高級品で、耐久性と打鍵感の向上に寄与している |
こちらはUSBハブと一体化したコントロール基板。小型のコントロールチップには「6,000Y」と刻印されていた。内部は比較的余裕がある構造で、ひょっとしたら無線モデルとの筺体共有も考慮されているのかもしれない |